松山英樹「我慢比べになるのかな」 9度目全英オープン午後5時36分ティーオフ


17番のポットバンカーから第2打を打つ松山英樹(カメラ・高木 恵)

17番のポットバンカーから第2打を打つ松山英樹(カメラ・高木 恵)

 【ホイレーク(英国)19日=高木 恵】男子ゴルフの全英オープンは、20日にロイヤルリバプールGC(7383ヤード、パー71)で開幕する。9度目の出場となる松山英樹(31)=LEXUS=は、インコース9ホールを回り最終調整を済ませた。10位スタートから39位に終わった2014年大会以来となる同コースでの開催。今季トップ10入りがまだないメジャーの最終戦で、優勝争いに加わる。

 前日(18日)の雨風から一転、雲間から太陽が顔を出した。「一日のうちに四季がある」と言われる全英オープン。松山は9度目の挑戦へ、最終調整を済ませた。東北福祉大の先輩の岩田寛(42)と、後輩の比嘉一貴(28)とともにインコース9ホールをラウンド。終始穏やかな雰囲気の中、笑顔もあった。

 458ヤードのパー4から136ヤードのパー3に大きく様変わりした海沿いの17番では、入念にバンカーショットやアプローチを確認した。前日の取材でも「初めてやる17番は印象に残った」と話していた。この日の第1打はグリーンを捉えることができず、傾斜をつたって手前のポットバンカーに吸い込まれた。身長181センチの松山がスッポリと埋まるほどの深い罠。一発で脱出に成功すると、ギャラリーから拍手が湧いた。

 14年大会では、優勝したロリー・マキロイ(英国)と予選ラウンドを回った。「自分がやっていることと、かけ離れたことをされている感じが印象に残っている」という。同じコースで開催された06年大会を制したタイガー・ウッズ(米国)が4日間で1度しか握らなかったドライバーをマキロイは多用し、17アンダー中12アンダーをパー5で稼いだ。「今週は天気も荒れそうだし、我慢比べになるのかな」と想定しつつ「9年前のこともあるんで、なんとも言えない」とも口にした。

 レギュラーシーズンは残り3試合で、その後にポイントランキング上位者が進むプレーオフ3戦が控える。首痛を抱えながらの転戦となった今季のランキングは現在56位。9年連続で進出している、上位30人による最終戦ツアー選手権に向けても踏ん張りどころだ。「ポイントを稼がないといけないなっていうのは分かっているが、気持ちと結果がマッチしない状態が続いている。しっかりと今週から頑張っていきたい」。今季最後のメジャーで、優勝争いに割って入る。

最新のカテゴリー記事