◆男子プロゴルフツアー 横浜ミナトチャンピオンシップ第1日(3日、横浜CC=7231ヤード、パー71)
ツアー通算2勝の河本力(りき、23)=大和証券=が1イーグル、4バーディー、3ボギーの3アンダー、68でトップと3打差の8位と好発進した。前週の女子ツアー、楽天スーパーレディースで姉・結(24)が熱中症により棄権。危機意識を高く持ち、毎ホール氷のうを当てるなど気温34度の真夏日のラウンドを乗り切った。通算5勝の高山忠洋(45)=スターツ=、稲森佑貴(28)=国際スポーツ振興協会=が6アンダーの首位に並んだ。
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朝から熱中症警戒アラートが発令される中、河本がハマの名門コースを68と攻略した。序盤の4番パー5で第2打を9メートルに運んでイーグル。「いい流れでスタートできた」と満足げに汗を拭った。
スタート後の午前8時には気温が30度を超え、最高気温は34度。前週初め、へんとう炎にかかり39度の高熱で同週の日本プロ選手権の出場も危ぶまれた。そんな中、7月28日には姉でツアー1勝の結が熱中症で途中棄権。「本当に意識が飛ぶみたい。怖いですよね」と驚きの表情で話した。
自身も病み上がりの状況でプレーするが、大会前に姉から「『気をつけて』と言われた」と危機意識を高く持つ。ラウンド中は氷のうを頭や体に当てるなどして暑熱対策を徹底。183センチ、86キロの飛ばし屋は「自分の体力からして大丈夫と思わずに、しっかり体を休ませたい」と強調した。
横浜CCは約4年前からのホームコースで“地の利”がある。昨年10月以来の3勝目へ「今週は絶対にチャンスがある」。異常な暑さとの闘いに自らを奮い立たせた。(岩原 正幸)