◆女子プロゴルフツアー 北海道meijiカップ 第1日(4日、札幌国際CC島松C=6593ヤード、パー72)
腰の手術から3か月ぶりのツアー復帰となった原英莉花(NIPPON EXPRESSホールディングス)が4バーディー、3ボギーの1アンダー、71で回り、49位からのスタートとなった。この日の目標は3アンダー。「目標よりいいスコアではなかったが、最後バーディー2つとれたのはよかった」とうなずいた。スタートホールで名前を呼ばれ、多くの拍手に包まれた際には「集中しようと思っていたが、うれしい気持ちが」。ファンも原自身も待ちわびた瞬間に思わず笑みがこぼれた。
前半は試合勘の薄れを実感した。1番の第1打は右に曲げてラフに。「やっちまったぜ」と悔しさも見せたが、怒りはなかったという。序盤5ホールはチャンスにつくも、パットがショートする場面も見られた。「思い切ってインパクトができなかった。合わせながらストロークしちゃっていて」と探りながらのパッティングだったという。
それでも、9番でこの日初のバーディーを奪うと、納得するプレーが続いた。「インパクトの圧も、出球のスピードも合ってきた」。ラウンドをこなしながら、徐々に感覚を取り戻していった。1オーバーで迎えた17番ではピン手前15ヤードからのアプローチがカップに吸い込まれ、チップインバーディー。最終18番パー5では2オンこそ逃したが、第3打をピン3メートルにつけて連続バーディーとし、1アンダーまで伸ばした。
開幕前の3日には「上位で争えたら」と話していた原。首位の小祝さくら(ニトリ)とは7打差開いたが「集中はすごくできているので、自信を持って打てるように頑張りたい」。1つでも順位を上げるために、取り戻した試合勘を武器に残り2日間に臨む。