「天才少女」須藤弥勒が桜井心那の優勝を見た「桜井プロは強い。来年、その桜井プロに挑戦します!」


優勝した桜井心那(右)にサイン入りグラブをプレゼントされた須藤弥勒(提供写真)

優勝した桜井心那(右)にサイン入りグラブをプレゼントされた須藤弥勒(提供写真)

◆女子プロゴルフツアー ゴルフ5レディス最終日(3日、北海道・ゴルフ5C美唄C=6472ヤード、パー72)

首位と1打差2位からスタートした桜井心那(19)=ニトリ=が4バーディー、1ボギーの69で回り、通算10アンダーで逆転優勝した。今季&通算3勝目。宮里藍、畑岡奈紗に続くツアー史上3人目の10代3勝を達成した。小祝さくら(25)=ニトリ=と山下美夢有(みゆう、22)=加賀電子=が1打差2位。史上初のジュニアゴルフ世界4大メジャーのグランドスラムを達成し「天才少女」と呼ばれる須藤弥勒(12)は、ゴルフ5と所属契約を結んでいることもあり、BSテレ東の生中継で18番ホールのゲストリポーターを務めた。来年大会でツアーデビューを目指す弥勒は自身が戦っていることをイメージしながら桜井らトッププロの戦いを「見た」。

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 18番の桜井プロの勝負強さに感動しました。優勝するためにバーディーが必要な時にバーティーを取りました。ピン2メートルに寄せた第2打の精度は素晴らしいですし、ウイニングパットを決め切ったメンタルの強さは本当に勉強になりました。

 飛距離もすごいですよね。ドライビングディスタンスのランキングは4位。それもすごいですけど、ここ一番で振った時の飛距離はツアーで一番ではないでしょうか。身長が166センチもあるから羨ましいです。私は1か月前に150センチを突破しました。しっかり、ご飯を食べて、将来は165センチくらいになりたいです。

 桜井プロは昨季、ステップアップツアーで5勝もしたことがすごい。100人以上も出場する中で優勝できる選手はひとりだけ。勝ち方を知っているのだ、と思います。私も勝てる選手になりたいです。

 桜井プロが優勝を決めた時に使っていたグローブにサインをしてもらいました。宝物になります。

 2位になった小祝プロや山下プロの正確なショットも勉強になりました。

 でも、これからはプロに憧れてばかりいられません。来年の8月6日に13歳になるので、来年のゴルフ5レディスには出場したい、と思っています(ツアー規約で満13歳で出場可能)。きょうも、来年、この舞台で戦っていることをイメージしながら、見ていました。

 桜井プロは本当に強いです。今の私の実力で桜井プロ、小祝プロ、山下プロと戦ったら、何打くらい負けてしまうかな? でも、1年後にはトッププロの皆さんに「須藤弥勒、なかなかやるな」と認めてもらえるくらいのスコアを出したいです。

 ゴルフ5レディスの華やかでレベルの高い戦いを見ていたら、ウズウズしてきました。これから、練習に行きます。来年、ディフェンディングチャンピオンの桜井プロをはじめ、トッププロの皆さんに堂々と挑戦します!(須藤 弥勒)

 ◆須藤 弥勒(すとう・みろく)2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。12歳。1歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの緻密な指導を受ける。17年に大会史上最年少で世界ジュニアに優勝。18年も連覇した。19年にマレーシア世界選手権、21年にキッズ世界選手権、22年6月にジュニア欧州選手権優勝し、ジュニアゴルフ界の4大メジャーを制覇。昨年8月に横峯良郎氏に弟子入りした。昨年、アマチュア資格の規定が大幅に改定され、アマチュアゴルファーも無制限でスポンサー収入を得ることが可能になったことで所属契約のゴルフ5をはじめ、12社・団体とスポンサー契約した。ピアノも得意で今年7月の第24回北関東ピアノコンクールのプレコンペティション部門(ソロ)小学校6年生の部で銀賞を受賞。家族は父、元フィギュアスケート選手でピアニストの母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。150センチ、50キロ。

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