男子ゴルフの欧州ツアー、フランス・オープンは24日、パリ近郊のサンカンタンアンイブリーヌのル・ゴルフ・ナショナル(7247ヤード、パー71)で行われ、4打差の5位で出た久常涼(21)=SBSホールディングス=が7バーディー、2ボギーの66をマークし、通算14アンダーで逆転優勝を果たした。青木功、松山英樹以来となる日本人3人目の偉業を達成した。
リーダーボードを見ずに目の前の一打に集中した。「自信を持って全ショット、フルスイングしようと決めていた。自分の順位も知らなかったし、勝てるとは思っていなかった。初優勝できてとてもうれしい」。後半に5つスコアを伸ばす猛攻で、初の日本シリーズJTカップ(報知新聞社主催)の出場資格も得た。
来夏のパリ五輪開催コースで、ひと足早く頂点に立った。世界ランクは日本勢2位の101位に浮上し、一気に出場圏内に入った。賞金51万8780ユーロ(約8210万円)を手に「明日、日本に帰るが、ビジネスクラスにアップグレードしようかな」と笑みを浮かべた。