■ 大会最終日
29日(金)大会最終日。男子の部に出場の中山怜音さんは73位タイからスタートしこの日3オーバー75、トータル20オーバー61位タイ、西山修生さんも3オーバー75、トータル7オーバーの22位タイで4日間の大会を終えた。2人は年齢的に14歳以下の1つ下のカテゴリーで出場するのが本来の活躍の場。体格差による飛距離、経験値など、ハンデはあったかもしれないが大健闘した。
女子の部は柳原由依さんがイーブンパー72、トータル1アンダーで6位タイ、田村萌来美さんが1アンダー71、トータル2オーバーで8位タイで4日間を終えた。柳原さんは年齢別の15歳女子の部で2位タイで入賞、田村さんは4位に入った。
選手らは初めて体験する4日間競技に加え、アップダウンのあるコースをバッグを担ぎながらプレー、言葉の通じない他国選手、ルールの確認など悪戦苦闘したが、選手は皆口を揃えて「楽しかった」と前向きに捉えた。この経験は必ず次のステージへと導き、さらなる飛躍へ向けて貴重な経験となった。
■ 大会3日目
大会3日目、決勝ラウンドがスタートした。この日から成績順により組合せとスタート時間が変更となった。
男子は99位タイからスタートの中山怜音さんが7時35分、1番ホールからスタートした。スタートして間もなく、雨が降り出し、気温も上がらず肌寒い中で前半をプレー。この日は前半をパープレーでしのぎ、後半は2オーバーの74で回り3日間の自己ベストを更新、トータル17オーバーで順位を73位タイと上げた。同じく男子の部に出場の西山修生さんはこの日2オーバー、74とスコアを落としたものの、3日間トータル4オーバー、21位タイと順位を1つ上げた。
女子の部は3位からスタートした柳原由依さんが、10番のダブルボギーがひびき、この日2オーバー、74とスコアを落とし、3日間トータル1アンダーで4位タイ。田村萌来美さんはこの日3オーバー75、トータル3オーバーの11位から最終日に上位進出を目指す。
■ 大会2日目
大会2日目のスタートは初日と同じメンバーでスタート。但しスタート時間は初日の午前スタートと午後スタートを入れ替えるため、初日午後スタートだった日本チームは午前7時15分から田村萌来美さんが日本勢トップでスタートし、以降は初日同様に10分間隔で全4選手がスタートした。
女子の部は初日首位タイと絶好の位置からスタートした柳原由依さんが、この日も1アンダーとスコアを伸ばし好調をキープ。しかし同じく首位スタートのSarah Hammett(豪州)がこの日6アンダーの66で単独トップとなり、5打差の3位に順位を落とした。同じく同部門に出場の田村萌来美さんは1オーバー73、トータル・イーブンパーで首位と8打差、6位タイと順位を落とした。
男子の部は西山修生さんが昨日と同様に1オーバー、73でトータル2オーバーの22位タイ、中山怜音さんは7オーバー、79でトータル15オーバーの99位タイとなった。
首位はトータル6アンダーのCambell Kerr(豪州)が2位に2打差をつけている。
■ 大会初日
JNJGインターナショナル・ジュニアクラシックが26日(火)大会初日を迎えた。
日本選手4人は田村萌来美さんの12時15分スタートから以降10分間隔で柳原由依さん、中山怜音さん、西山修生さんと続いてインコースからスタートした。
午前中は温かく風も穏やかだったが、午後から日が陰り始め風が強く難しいコンディションとなった。
そんななか、女子の部は柳原由依さんがSarah Hammelt(豪州)、Yuuki Takada(日本)と並び2アンダーで首位タイ発進を決めた。田村萌来美さんは1アンダー4位タイで初日を終えた。
男子の部は中山怜音さんは8オーバー80位タイ、西山修生さんは1オーバー19位タイスタートとなった。
●田村萌来美さん
上がり2ホール目まで柳原さんと3アンダーで首位を走っていたが、8番で、第1打目を右のレッドペナルティーエリアに打ち込み、そのまま打った2打目がバンカーへ。そこからナイスリカバリーをみせピン1メートルに寄せるも、「パンチが入ってしまった」と下りのラインを大きくオーバー、そこからカップにけられること2回。痛恨の4パットで「7」を叩いてしまった。「今日はパットが凄く入ってくれてたのに、8番でやらかしちゃいました」と悔しさをにじませた。「まだあと3日ある。今日はイーブンで回れればOKだと思っていたので気持ちを切り替えていきます」と前向きに捉え2日目を見据えた。
●柳原由依さん
4バーディー、2ボギーの70、2アンダーで首位スタートを切った。「前半耐えて後半伸ばす、本来のスタイルができた」としてやったり。インスタートの3ホール目の12番パー4で2打目がバンカーに捕まり目玉のピンチだったが、2メートルに寄せパーでしのいだ。「あのパーは大きかった」と前半を1オーバーで折り返した。後半アウトコースに入ってからは2番で3メートルのバーディーを沈め「エンジンがかかった」とその後4番、5番で連続バーディー、8番もバーディーとしスコアを伸ばした。きっかけは100ヤード以内のアイアンショット。「前半、同組の選手がグリーンオーバーして難しいアプローチ、パターを残しているのを見てて怖かった」と100ヤード以内がことごとくショートした。後半は「突っ込んでみた」と勇気を持って果敢攻めた結果。ピンにビタビタ絡みOKバーディーを連発した。2日目は「アンダー目指して頑張ります。もったいないボギーを無くせば、60台は出る。ミスを無くすように気をつけたい」と気負いはない。
●中山怜音さん
「何も上手くいかなかったです」とため息が漏れた。6ボギー、1ダブルボギーの80、81位タイで初日を終えた。「パターとアプローチが特に上手くいかなかった」と、日本より速く、硬いグリーンに合わせることができず、短いパットも「ラインがよく分からないまま打ってしまった」と唇を噛みしめた。海外の試合に出場するのは始めて。「会話できないのが結構辛いかも。スコアも悪くメンタルにも影響がでてしまった」と海外試合の洗礼を浴びた。「明日から1つでも減らせるように。これ以上(スコアを)増やしたくは無い」とプレー後もパッティンググリーンで暗くなるまで練習を重ねた。明日からの3日間の活躍に期待したい。
●西山修生さん
3バーディー、4ボギーの73、1オーバーで19位タイスタート。「前半にチャンスが結構あった」とショートパットを打ち切れなかった。「明日はもうちょっと攻めていきたい」と意欲を見せた。「全体的にまあまあ。ティショットが良かった」と海外試合は初めてだが、緊張することなくいつも通りのプレーに納得顔。「とにかく、あと1打減らしてイーブンに戻したい」と謙虚。年齢別の15歳の部で4打差8位。「3位以内の入賞を目指したい」と本来出場するはずのカテゴリーより1つ上の部門での上位進出を目指す。
女子の部成績(1日目)はこちら
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■ オーストラリア到着3日目
この日は指定練習日。初めてのコースの雰囲気を感じつつ、入念にコースをチャックした。途中、コース内ではカンガルーがいたり、ワインの産地らしく、ぶどう畑が辺り一帯に見えたりと、オーストラリアならではの景色に選手らも終始リラックスした様子で練習ラウンドを終えた。
また練習ラウンド後にはレジストレーションを済ませ、その後夕方におこなれた開会式に出席した。大会初日のスタート時間も発表され準備万端となった。
■ オーストラリア到着2日目
この日は早朝からCKSシドニー空港に宿泊している他国選手と大型バスに相乗りしシドニー空港へ。この日早朝に到着するニュージーランド選手と合流し、開催コースのサイプレスリゾートG&Cに約2時間30分かけて移動した。コース到着後は各国1棟割り当てられるヴィラで荷ほどきを終えると「丸2日間ボールを打たない期間はない」と移動の疲れも見せずに練習場で軽く汗を流した。
■ オーストラリア到着1日目
2023報知ジュニアゴルフ中高生大会の男子、女子の各成績上位者から中山怜音(れおと)くん(立教新座中3年)、西山修生くん(山梨大学教育学部付属中2年)、田村萌来美さん(ルネサンス高1年)、柳原由依さん(共立女子第二高1年)が、コロナ禍の影響により、2019年以来となる「JNJGインターナショナル・ジュニアクラシック」出場のため、9/22(金)にオーストラリアへ向け羽田空港を飛び立った。
航空機の出発が遅れ、1時間遅れてシドニー空港へ到着。この日のみ宿泊するCKSシドニー空港ホテルに荷物を預け、タロンガ動物園に行くために最寄りのWolli Creak駅からCircular Quay駅まで電車を乗り継ぎ、フェリーに乗ってタロンガ動物園に無事到着。初めて見るコアラはあいにく睡眠中だったが、動物園を満喫し、翌日早朝からの移動に備えた。