◆男子プロゴルフツアー 今季メジャー第3戦 日本オープン 最終日(15日、大阪・茨木CC西C=7315ヤード、パー70)
3打差7位で出たプロ4年目の岩崎亜久竜(あぐり、フリー)が6バーディー、1ボギーの65で回り、通算8アンダーで逆転。初優勝をメジャーで飾った。1973年のツアー制施行後でツアー初優勝が日本オープンの選手は7人目となった。応援に訪れたツアー通算20勝の谷口徹と抱き合い涙を流した。
優勝インタビューでは「本当に今までのゴルフのことを色々思い出してきた。夢なんじゃないかなという感じもあるが、本当にうれしかった。今後に向けて、すごく大きな自信になる」と喜びの言葉を並べ、「これからもどんどん優勝して、見てくださるギャラリーの皆さんを楽しませられるように頑張りたい」と更なる飛躍を誓った。
8、9番で連続バーディーを奪い単独トップで後半を迎えた。13番は左ラフからの第2打をグリーン右手前のバンカーに入れたが寄せてセーブ。12番パー3では2~3メートルのパーパットをねじ込み、15番で第2打を1メートル強に突き刺しバーディーを奪った。2位に1打差で迎えた18番パー5で第1打を右林に曲げるピンチに陥ったが「ラフがそこまで長い所じゃなかったので良かった」。果敢にグリーンを狙い、2オンに成功。バーディーで締めた。
◆岩崎 亜久竜(いわさき・あぐり)1997年12月17日、静岡・清水町生まれ。25歳。8歳でゴルフを始め、中学3年時に関東ジュニア2位。クラーク国際高から日大に進み、2019年の日本アマチュア選手権4位。20年9月にプロ転向し、昨季は3度の2位を含む10度のトップ10入りを果たし賞金ランク3位と活躍。今季は主に欧州ツアーに出場していた。181センチ、86キロ。A型。家族は両親と姉。