松山英樹「いい状態で来られた」2か月ぶり実戦へ表情明るく 岩崎亜久竜の優勝は「僕の方が緊張」


練習ラウンドで調整する松山英樹

練習ラウンドで調整する松山英樹

◆米男子プロゴルフツアー ZOZOチャンピオンシップ 練習日(17日、千葉・アコーディア習志野CC=7079ヤード、パー70)

 日本開催の米男子ゴルフツアーの秋季シリーズ、ZOZOチャンピオンシップは19日から4日間、千葉・アコーディア習志野CC(7079ヤード、パー70)で行われる。2021年大会覇者で2か月ぶりの実戦復帰となる松山英樹(31)=LEXUS=が17日、試合会場で記者会見し「いい状態で来られた」と表情明るく語った。昨年1月のソニーオープン以来となるアジア人単独最多の9勝目へ、好スタートを狙う。

 久々に浴びるギャラリーの視線に、松山の気持ちは自然と高揚した。「いい状態で来られた。もちろんプレーする以上は優勝したいが、この1か月でやれたことをどこまで試合でできるか。それがいい方向にいくことを信じてやりたい」。背中痛で棄権した8月のプレーオフ第2戦BMW選手権以来となる実戦を前に、力強い言葉を並べた。

 午前10時過ぎに練習グリーンに姿を現すと、あっという間に人垣ができた。正午過ぎから元世界ランク1位のアダム・スコット(オーストラリア)、前週の日本オープン覇者の岩崎亜久竜(あぐり、25)とインコースをラウンド。笑みを交えながら、ラフの状態やグリーン回りをチェックした。

 心配された体の状態については「最初の1か月はゆっくりして、1か月たった頃から少しずつ体を動かしながら練習を始めた」。今は痛みなくスイングができている。同じ黒宮幹仁コーチに師事する岩崎が初優勝を飾った日本オープンを、リアルタイムで見守った。「テレビで応援していたけど、僕の方が緊張した(笑い)。優勝してうれしかった」と祝福した。

 試合勘は懸念材料の一つだが「試合に入っていくなかで早めにペースをつかめたら」と想定した。2か月ぶりの観客の前でのラウンドに、緊張感もジワリと湧いてきた。「こんなにシビアに感じてやっていたかなあ…と思った。試合に向けていいこと。明日準備して、いい状態で1番のティーショットを打ちたい」。1年ぶりとなる日本のファンの前でのプレー。声援を力に、松山はただいつも通り、全力を尽くす。(高木 恵)

 ◆岩崎、松山から祝福 〇…前週の日本オープンで初優勝を飾り、今大会は推薦で出場。16日にコースで松山から「おめでとう」と祝福された。「昨日会った時に練習ラウンドを誘ってくれて、うれしかった」。憧れの人との、2年連続のラウンドが実現した。スタート前の練習グリーンでは「チャンピオン」と声をかけられ照れ笑い。昨年は67位に終わったが「手応えは去年よりずっとある」。勢いのままにティーグラウンドに立つ。

 ◆松山とZOZOチャンピオンシップ

 ▼2019年 日本初開催の米ツアーで16アンダーの2位。優勝したタイガー・ウッズ(米国)に3打及ばずも、日本のエースとしての意地を見せる。

 ▼20年 コロナ禍により米国開催。最終ラウンド(R)で66をマークも13アンダーで28位。

 ▼21年 1打差の首位で出ると、最終日の18番パー5を圧巻のイーグル締め。65で回り、2位に5打差をつけ15アンダーで日米通算15勝目を飾る。

 ▼22年 71で首位と7打差の41位発進から第2Rは69で49位に後退。第3Rで66をマークし31位。最終Rは71で3アンダー40位。

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