蝉川泰果「長くて短い一年」の締めくくり 2度目の日本シリーズへ「自分のプレーに集中して回りたい」


パター練習でカメラに向かってポーズする蝉川泰果(カメラ ・岡野 将大)

パター練習でカメラに向かってポーズする蝉川泰果(カメラ ・岡野 将大)

◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアー メジャー最終戦 日本シリーズJTカップ 指定練習日(28日、東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)

 ツアー3勝で2年連続2度目出場の蝉川泰果(フリー)はこの日、9ホールの練習ラウンドで調整。「ティーショットとパッティングがキーになると思う。タッチとラインを合わせていきたい」と気持ちを高めた。

 アマ2勝の勢いを持って挑んだ昨年大会は8位。「去年よりグリーンが硬くて速くなっている」と話し、「(昨年)トップ10には入っているけど、苦労したコースなので今年は克服できるように」と見据えた。

 2023年を振り返り、「長くて短い一年。毎週4日間を戦っていく中で体力というのがなかなかきつい部分もあったので、いろいろゴルフ以外でも学べた。来年が楽しみと思える一年にできた」と前向きに語った。4月の関西オープンでプロ初優勝。夏場に2週連続の2位など優勝に迫ったが届かなかった。「勝とうと思って勝てるスポーツではない。いかにチャンスがきた時に、焦らずいつも通りのプレーをできるかが、すごく必要だと思った」。

 11月に入り、マイナビABC選手権で3位、ダンロップフェニックスで2位と調子を上げてきた。「周りのスコアを見るというより、自分だけに集中するということも(この1年間で)学べた。今回の最終戦もスコアボードはあまり見ず、自分のプレーに集中して回りたい」と自身にフォーカスする。

 前週には同学年の中島啓太が賞金王を戴冠(たいかん)した。「自分より先にプロのステージに上がり、その前から僕らの代といえば中島選手という印象があったと思う。ジュニア時代から活躍して賞金王も取って、悔しいなという気持ちもあるけど、1年間戦って改めて(中島の)すごさというのも気づけた」と語った。第1日は中島、金谷拓実と3人で同組で回る。「金谷さんもすごいので、その2人に置いていかれないように。1日目からいいプレーできるように頑張りたい」と意気込んだ。

最新のカテゴリー記事