大学生プロの杉浦悠太、高校同級生キャディーと奮闘…最終日へ「楽しくやりたい」


8番ティーショットを放つ杉浦悠太(カメラ・今西  淳)

8番ティーショットを放つ杉浦悠太(カメラ・今西 淳)

◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアー メジャー最終戦 日本シリーズJTカップ 第3日(2日、東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)

 19位から出た杉浦悠太(日大4年)は、5バーディー、5ボギーの70で回り、通算2オーバーとした。前半は3連続を含む4バーディーを奪ったが、後半に3ボギー。名物の最終18番パー3は、2メートルのパーパットをねじ込んだ。「曲がっちゃうかなと思ったけど、ギリギリ入ってくれた。バーディーを多くとれたのは良かったけど、グリーンを外すとことごとくボギーだったのがもったいない」と振り返った。

 11月のダンロップフェニックス(宮崎・フェニックスCC)でツアー史上7人目のアマチュアV。松山英樹、ケプカらビッグネームを抑えて頂点に立ち、プロ宣言した。同大会でタッグを組んだ福井工大福井高の同級生・伊予翼キャディーとは、今大会も力を合わせている。「相談し合いながら、すごく良いチームワークでやれている」。伊予キャディーも「自信がある時は(杉浦に)任せて、分からないラインとかを聞いてくる感じです。同級生のクラブを(日本シリーズで)担げて、もう純粋に楽しい」とほほ笑んだ。

 高校時代は強豪校でゴルフの腕を磨きながら、冬場はスキーを楽しむなど仲を深めてきた。伊予キャディーは「修学旅行でオーストラリアに行ったのが、結構印象的かな」と懐かしむ。来年はプロとして本格的に歩む杉浦と、一般企業に就職する伊予キャディー。一区切りを迎える最終日へ、杉浦は「せっかく同級生に担いでもらっているから、楽しくやりたいと思う。また来年も何回かチャンスがあったら、とはお互い話しています」と語った。

 通算2オーバーから、バーディー量産で巻き返しを期す。ショット精度と得意のアプローチがかみ合えば、大きく伸ばす展開に持ち込めるだろう。伊予キャディーは「普段はアイアンショットがいい。そこが明日以降やっていければ、スコアも良くなる。アンダーに戻して終われたらなと思います」と背中を押した。プロとして歩み始めた杉浦も、飛躍を期す来年へきっかけをつかむ最終日にしたい。「優勝した後は、上位で戦う難しさを感じている。上位のメンバーはいつも同じなので、そういうところに入ってプレーできるように頑張りたい」と視線を高くした。

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