石川遼「ハードワーク」に「ワングッドスイング」 マイクつけ届けた臨場感 3差6位の好発進


第1ラウンド後に取材に応じる石川遼

第1ラウンド後に取材に応じる石川遼

◆男子プロゴルフツアー  プレーヤーズチャンピオンシップ・サトウ食品 第1日(20日、栃木・西那須野CC=7036ヤード、パー72)

 大会実行委員長の石川遼(カシオ)は7バーディー、1ボギーの6アンダー66で回り、首位と3打差の6位と好スタートをきった。今大会は4日間、ABEMAで生配信。ツアー初の試みとして、後半9ホールをピンマイクをつけてプレーした。「ただただ、まじめにやり続けただけ。これ以上のことは普段からしゃべっていないし、これ以上でもこれ以下でもないというのが今日の感じ」と振り返った。

 風、残り距離、マネジメント、グリーン上のラインやタッチなど、佐藤賢和キャディーとのやりとりはどれも、臨場感にあふれていた。「必ず毎回ああいう会話をして確認している。どこに何のショットを打ったかとか、パターだったら何フィートオーバー、ジャストタッチとか、強さを決めてラインを読んでやっている。どんどん自分にデータとして蓄積していくように。そこをごまかさずに、雰囲気でやらないようにというのはずっとやっている。リアルにこんな感じでやっていますっていう感じ」。

 9番を終えてピンマイクを着用。10番は少し緊張した。5メートルのバーディーパットにトライする直前だった。「30センチオーバーで」と佐藤キャディーに宣言したのはいつものルーチンだったのだが、瞬時に思ってしまった。「いきなりショートしたらどうしよう」。結果は「強く入って1メートルオーバーしてしまった」と苦笑い。「意識したのはそこだけ。そこからは普段通りにできた」と話した。

 11番パー5はティーショットを左のレッドペナルティーエリアに打ち込みながら、第4打を1メートル弱につけてパーをセーブ。「ふー、ハードワークしたな」とつぶやく場面もあった。12番ではフェアウェーからの第2打の前に「ワングッドスイングしたいね」と言った。

 14番パー3でも魅せた。第1打はピン右13ヤードへ。「やばい所に乗っちゃったね」。グリーンに到着した石川は「ウェッジありかな?」と佐藤キャディーに確認した。右の傾斜の影響を避けるため、パターではなく58度を握った。2~3ヤード先にキャリーで落とし、60センチに寄せてパーを拾い、「よし」とうなずいた。17番パー3は5アイアンでの第1打がピン方向に向かい、手前4メートルについた。「完璧すぎる」と口にしたチャンスを生かし、連続バーディーとした。

 マイクプレーについては「明日もやります」と笑顔で宣言した。第2ラウンドは8時に10番からスタートし、後半に再びピンマイクを着用する。「今日はスイングの部分で納得がいっていない部分がある。自分のなかでは耐えたなという感じ。修正したいところがある。今日は結果は良かったけど、もっといい内容を目指したい」。大忙しの実行委員長はファンにサインをした後、練習場へ向かった。

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