須藤弥勒 プロパッティングツアー9位、10位、3位、13位の結果に悔し涙 


プロパッティングツアーでパットスタイルに改造に励む須藤弥勒(提供写真)

プロパッティングツアーでパットスタイルに改造に励む須藤弥勒(提供写真)

 史上初めてゴルフのジュニアメジャー4冠を達成し「天才少女」と呼ばれる須藤弥勒(13)=ゴルフ5/太陽自動車=は13日、思うような成績を残せなかったプロパッティングツアー第28~31戦(11~12日、宮城・大崎GC三本木C)の結果を受けて、悔し涙を流しながらリベンジを誓った。

 グリーン上だけで勝負するプロパッティングツアー。弥勒は第28戦で9位、第29戦が10位、第30戦が3位、第31戦が13位だった(いずれも参加21人)。ツアー通算3勝の弥勒にとって今回の結果は不本意。「悔しさしかない。このままでは女子プロとして成功できない」と悔し涙を流した。

 この夏、日本女子プロゴルフツアーのニトリレディス(8月22~25日、北海道・桂GC)とゴルフ5レディス8月30日~9月1日、岐阜・ゴルフ5CみずなみC)でツアーデビューした弥勒は「プロ仕様」のパッティング改造に着手。これまではラインを薄く読み、強めのタッチを基本スタイルとしていたが、プロツアーの高速グリーンに対応するためにラインを膨らませてジャストタッチでカップを狙うスタイルに変更した。帯同した母・みゆきさんは「まだまだですね。もがいている最中ですが、何とか新しいスタイルをマスターできるように祈っています」と話した。

 賞金総額500万円をかけた最終戦のプロパッティングツアー(11月)の出場権を獲得しているが、中学校の試験があるため、欠場の予定。「うまい人がたくさんいるプロパッティングツアーで、今の私が出ても優勝は難しいと思います」と弥勒は現状を受け止める。それでも、このまま、終わるつもりはない。「一生懸命に練習して、新しいパッティングスタイルを身につけたい」と早くも来年に向けてリベンジを誓った。

 ◆須藤 弥勒(すとう・みろく)2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。13歳。1歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの緻密な指導を受ける。17年に大会史上最年少で世界ジュニアに優勝。18年も連覇した。19年にマレーシア世界選手権、21年にキッズ世界選手権、22年6月にジュニア欧州選手権優勝し、ジュニアゴルフ界の4大メジャーを制覇。22年8月に横峯良郎氏に弟子入り。22年1月からアマチュアも無制限でスポンサー収入を得ることが可能になったことで、ダブル所属契約のゴルフ5と太陽自動車をはじめ計16社に推定総額3億6000万円以上の支援を受けている。家族は父、元フィギュアスケート選手でピアニストの母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。150センチ、50キロ。

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