女子プロゴルフの吉田鈴(りん)が1日、父・英隆氏が経営する東京・千代田区の飲食店「個室 串天 鮮魚 二十四区 末広町店」で自身初の一日店長を務めた。
姉で国内3勝の吉田優利(エプソン)も近年行ってきた恒例イベントに初挑戦。バイトや接客業の経験はなく「自信はないですね」と語っていたが、店の入り口で来店客に「いらっしゃいませ~」と笑顔でお出迎え。飲み物を運んだり、注文されたシャンパンボトルにサインを書くなど、抽選で当選して参加したファンらと交流した。
各テーブルを回り「試合、見に行くね」「優勝目指して頑張って」など多くの激励の言葉をもらった。鈴は「いただいた応援が『もっと頑張ろう』という気持ちにつながる。もっと自分のパワーにしていきたい」と決意を新たにした。
昨年11月。自身4度目の受験となった最終プロテスト(茨城・大洗GC)は最終9番で起死回生のバーディーを奪って19位に入り、ギリギリで合格者圏内(26人)に滑り込んだ。ダイキンオーキッドレディス(3月6~9日、沖縄・琉球GC)から始まるプロ1年目に向けて「まずはシード権を取ることが第一の目標。できれば1勝したい」。姉に続く国内ツアー優勝を目指す。
プロでの活躍を見据え、課題に取り組んでいる。昨年の自身のスタッツを見て「足りないところが分かったので埋めていきたい」と言う。「飛距離が一番欠けている。飛距離が伸びればパーオン率が上がり、パッティングも良くなる連鎖につながる」。1月は筋力トレーニングを中心に励み、2月は合宿で技術面を磨く予定。「スコアにつながる練習ができれば」と約1か月後に迫る開幕を見据えた。(星野 浩司)