18歳ルーキーの福田萌維がプロデビューへ「目標は新人賞。憧れは菅楓華さん」 28日開幕アクサレディス


福田萌維

福田萌維

 女子プロゴルフのアクサレディスは28日から3日間、宮崎・UMKCC(6538ヤード、パー72)で行われる。主催者推薦選手としてプロデビュー戦に臨む18歳ルーキーの福田萌維(めい、ニトリ)は「目標は新人賞」と掲げる1年目をスタートさせる。

 福田は地元・和歌山県の少年野球チームで野球に励んだ中、当時の監督の勧めもあり、9歳の時にゴルフを始めて“二刀流”となった。中学時代は陸上部に所属して脚力や体幹を鍛え、ゴルフの名門・日章学園(宮崎)に進学。1、2年時に全国高校選手権で連覇に貢献した。

 3年時の昨年は、9月に日本女子オープンでアマチュアながら22位と健闘。11月のプロテストは第3日を終えて24位と合格ラインに届いていなかったが、最終日に68で回り、11位で一発合格した。福田は24年を「高校生活もあり、一日一日が早い1年だった。プロテストにも合格でき、今年に向けて身が引き締まる1年になった」と振り返った。

 「憧れの選手は菅楓華さん」と高校の1学年先輩を挙げる。今季は開幕戦のダイキンオーキッドレディスから2戦連続の2位に入る菅の活躍に大きな刺激を受けている。「プレースタイルも好きだけど、菅さんのようにたくさんの人に応援される選手になりたい」と目を輝かせる。

 1月には、プロ野球・西武の今井達也投手や、ソフトボール女子の上野由岐子投手らと福岡・久留米で行われた合宿に参加。菅らとともに体作りに励んだ。午前中は茶畑を数キロ、体の軸を意識しながら力を抜いてランニング。午後は野球場でトスバッティングなどを行いながら、体の動かし方を学んだ。主に今井らと行動した福田は「自分の体を知る大切さを知った」とかみしめた。

 同合宿ではスイングの改造にも取り組んだ。主に変えたのは体重移動。「アドレスでつま先にかけてた部分をほんのちょっとだけかかとにしただけで全てが変わった。かかと体重にしたらより自分の武器である背筋を使えるようになった」。ドライバーの平均飛距離は245ヤードほどに伸びた。

 高校時代を過ごした宮崎県の地でプロ1年目の初陣を切る。「今年の主戦場はステップ・アップ・ツアーになるけど、レギュラーツアーもいくつか推薦をもらってる。アクサレディスでいい流れを持っていって皆さんに見てもらい、ルーキーとして新人賞をもらうことが目標です」と初々しく言い切った。

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