女子ゴルフ・畑岡奈紗「私もプレーで盛り上げたい」…2005年不動裕理以来 メジャー出場3戦連続Vへ 


宮里さん(左)と笑顔でラウンドした畑岡奈紗(カメラ・今西 淳) 

宮里さん(左)と笑顔でラウンドした畑岡奈紗(カメラ・今西 淳) 

 国内の女子プロゴルフツアー今季メジャー初戦、ワールドレディスサロンパスカップは8日から4日間、茨城・茨城GC東C(6675ヤード、パー72)で行われる。米ツアーを主戦場とし、7年ぶり出場となる畑岡奈紗(26)=アビームコンサルティング=は7日、プロアマ戦で最終調整。1988年のツアー制施行後は不動裕理(48)=フリー=以来、2人目となるメジャー出場3戦連続Vとなる国内メジャー5勝目を地元・茨城で狙う。

 7年ぶりの地元・茨城でのメジャーを前に、畑岡が会見で決意をにじませた。笠間市に実家があり、サロンパスカップは小学生時代から何度も通い、観戦した思い入れの深い大会。16位だった18年以来の出場で「悔しい思いをした。その成績を上回りたい。ベストパフォーマンスができるように頑張りたい」と、引き締まった表情で言い切った。

 今季米ツアー参戦の日本勢では唯一の出場。前週にブラックデザート選手権で予選落ちした後、4日に帰国した。「コロナで日本の試合に出る機会が少なかった。久しぶりに地元だし出たいとオフから考えてた」。強い思いを胸に凱旋(がいせん)出場を決めた。

 国内メジャーは4勝と強さを示してきた。日本女子オープンと日本女子プロゴルフ選手権で連続優勝した19年以来のメジャー出場で、3連勝となれば不動に続いて2人目。サロンパスカップは昨年のツアー最多、4日間合計3万5380人を動員した注目度の高い大会で「私もプレーで盛り上げたい」と頂点を見据える。

 プロアマ戦では、元世界ランク1位の宮里藍さん(39)と同組でプレー。自身が米国で1年目、宮里さんが現役最終年だった17年に練習ラウンドして以来だ。会話の内容は伏せたが、「目標にしてきたスーパースター」から米ツアーの先輩として助言を受け「いろいろお話しできて良かった」と刺激をもらった。

 大会に合わせ、パターをシャフトがヘッド中央に付く型からヒール側に付く型に変更した。アマ時代に使い、自宅に置いてあったものを今回の帰国後に見つけた。高田洋平コーチから「左、右に出るミスの幅を減らすため」と提案され、6日の練習から試した。今大会は「13~15フィート未満」とメジャー仕様の高速グリーン。「ショットは今までのキャリアの中でもいい状態。あとはグリーン次第」。課題のパット精度を上げ、国内メジャー5勝目をかっさらう。(星野 浩司)

 ◆国内女子ツアーのメジャー出場3連勝 不動裕理が04年9月の日本女子オープン、11月のLPGAツアー選手権リコーカップ、05年9月の日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯で達成。88年のツアー制施行前では、樋口久子が68年日本女子プロ選手権から72年同大会まで9連勝。

 ◆畑岡の19年メジャー連勝 9月の日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯(兵庫・チェリーヒルズGC)は大会記録を更新する通算18アンダーをマーク。出場全選手唯一の4日間60台で2位に8打差をつける圧勝で、20歳245日の最年少メジャー3勝目を挙げた。10月の日本女子オープン(三重・白山ヴィレッジGC)は第3日に首位に立ち、20歳266日の最年少で同4勝目を飾った。

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