
14番ティーショットを放ち打球の行方を追う都玲華(カメラ・今西 淳)
◆報知新聞社後援日本女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第1日(8日、茨城・茨城GC東C=6675ヤード、パー72)
初出場のルーキー、都玲華(大東建託)が5バーディー、1トリプルボギーの2アンダー70で回り、好位置で初日をホールアウトした。
数々のトッププロのキャディーを務めてきた男女メジャー6勝の清水重憲(しげのり)氏と、今週初タッグを組んだ。「(2番で)トリを打った瞬間にメジャーはダメかなと思ったけど、ノリさんのおかげでうまく回れた。自分は欲の塊なので、欲を抑えながらゴルフをすることがいかに大事かということを、ノリさんから学びながらやっている」と感謝した。
1番パー5で残り90ヤードの第3打を54度のウェッジで2メートル弱につけてバーディー発進。続く2番パー3で4オン2パットのトリプルボギーを喫したが、清水氏の「まだ2番だし、次はパーを取ろう」の言葉で気持ちを切りかえた。3番で2・5メートルの下りのスライスラインを沈めてセーブし、流れに乗った。
開幕前の練習ラウンド中だった。21歳は大ベテランキャディーを前に多少身構えつつ、持ち前の度胸を発揮した。「ミスぐらいするし、そんな私うまくないですからね」と先手を打った。50歳の清水氏は「楽しくやっています。ウェッジが上手な選手だし、性格がとても明るくていいですよね」と頼もしそうに言った。
3月のアクサレディス宮崎でデビューし、今大会が4戦目。プロの自覚も芽生えてきた。「終わったと思ったらまたすぐに試合という感じ。思った以上にハードだなというのはある」。アマチュア時代はユーチューブを見ながら夜更かしをすることもあったが、今は午後10時には寝るようにしている。
睡眠と食事への意識を高め、「前より体を大事にするようになった」。「本当は超好き」という揚げ物を控え、焼き肉はタレ派から塩とワサビ派に変わった。「次の日に胃もたれすることがなくなって、体もだるくない。これも焼き肉が大好きなノリさんに教えてもらった」と再び感謝した。「いい位置にいるけど、コースがタフなので、ズルズルいってもおかしくない。ノリさんと相談しながら、なるべくパーを取りに行くセーフティーなゴルフをしたい」。欲を封印し、難コースと対峙(たいじ)する。