
2年ぶり3勝目を挙げた神谷そら (カメラ・豊田 秀一)
◆女子プロゴルフツアー SkyRKBレディス 最終日(18日、福岡・福岡雷山GC=6489ヤード、パー72)
首位から出た神谷そら(郵船ロジスティクス)が最終18番パー5でイーグルを奪う大逆転で2年ぶりの優勝を飾った。1イーグル、6バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの67をマークし、通算14アンダーで通算3勝目。金沢志奈(クレスコ)と小祝さくら(ニトリ)が1打差の2位だった。
ホールアウト後に青木瀬令奈ら親しいプロ仲間の祝福を受けた神谷の頬を、涙が伝った。プロ1年目の2023年にフジサンケイレディスで初優勝し、日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯で2勝目。だが、昨年は負傷に苦しむなど優勝争いに絡めずにいた。
2週前のパナソニックオープン。自身は3位に入った中、約2年ぶりの復活Vを飾った4学年上の菅沼菜々(あいおいニッセイ同和損保)に駆け寄ってハグした。「菜々ちゃんの優勝を見て、自分のことのようにうれしかった。次は自分が…と気持ちをさらに奮い立たせるキッカケになった」と言う。
昨季はケガとの闘いを強いられた。左足首とひざの負傷で練習もままならず、7月まで約20戦は「テーピングをぐるぐる巻いていた」。終盤戦は予選落ちや棄権も続いたが、今季は前戦までにトップ10入りが4度と復調。自分を信じ抜き、最後の最後にもぎ取った劇的な1勝だった。