
16番、ティーショットを放つ大嶋宝
◆男子プロゴルフツアー ミズノオープン 第1日(29日、岡山・JFE瀬戸内海GC=7461ヤード、パー72)
4兄弟の三男・大嶋宝(たから、22)=フリー=が5バーディー、1ボギーの4アンダー68で回り、首位と3打差の13位と好発進した。初めてプロゴルフを見た地元・岡山の思い出のコースで、プロ初優勝を目指す。有資格者を除く上位3人が今季海外メジャー最終戦、全英オープン(7月17日開幕・英ロイヤルポートラッシュGC)の出場資格を得る。
地元・岡山で躍動した。出だしの1番。大嶋宝は20メートルのバーディーパットを沈め、勢いに乗った。ショットが好調で5バーディーを量産し、ツアー自己最高位発進に「緊張なく、楽しくできたかな」と満足げ。
小学2年時に初めてプロの試合を見たのがこの会場。石川遼(33)=カシオ=に魅了されたことを今も鮮明に覚えている。21年にプロとなり、昨年10月には男子下部ツアー、石川遼エブリワン・プロジェクトで初優勝。縁のある「遼くん」と同じツアーに出場し、あいさつ。「同じ舞台に立てているのが、めちゃくちゃうれしい」と笑った。
長男・炎(ほのお)、次男・命(いのち)、四男・港(みなと)と、全員漢字一文字、よみがな3文字が名付けの共通点だという。プロで活躍する炎と港も優勝経験はない。「まずは予選通過を目指して」とミズノ契約の大会ホストプロの宝。兄弟一番乗りで初優勝&初メジャー切符をつかみ取る。(森脇 瑠香)
◆大嶋 宝(おおしま・たから)2003年4月30日、岡山・倉敷市生まれ。22歳。6歳からゴルフを始め、中学2年時に全国中学選手権、中国ジュニアで優勝。岡山・関西高3年時にプロ宣言。昨季は下部ツアーで優勝1度。今大会はホストプロとして出場。4兄弟の三男。162センチ、69キロ。