宮里藍さん 高橋彩華の優勝に「グッとくる感じだった」…8年前の国内引退試合で予選同組


3年ぶり2勝目を挙げた高橋彩華が宮里藍さん(左)と笑顔を見せる (カメラ・豊田 秀一)

3年ぶり2勝目を挙げた高橋彩華が宮里藍さん(左)と笑顔を見せる (カメラ・豊田 秀一)

◆女子プロゴルフツアー 宮里藍サントリーレディス 最終日(15日、兵庫・六甲国際GC=6558ヤード、パー72)

 単独首位で出た高橋彩華(さやか、フリー)が3バーディー、1ボギーの70で回って通算16アンダーで逃げ切り、2022年フジサンケイレディス以来となるツアー2勝目を飾り、AIG全英女子オープン(7月31日~8月3日、ロイヤルポースコールGC)の出場権を手にした。

 大会アンバサダーの宮里藍さんは、18番グリーンのスタンドで高橋の優勝を見届け、拍手を送った。表彰式では、サントリーブルーのチャンピオンジャケットを着せた。「感情的になるのを我慢して見ていたんですけど、すごくいいものを見させてもらった。去年の(大里)桃子ちゃんのときもそうだったけど、3年ぶり(優勝)が2年連続で続いている。彩華ちゃんは昨年も最終日最終組だったし、上位にいる印象。苦戦していたであろう、その期間の重みを最後に感じたので。それは元選手としてはすごく感情移入しやすい条件で、本当にグッとくる感じでした」と語った。

 藍さんは国内引退試合となった2017年大会で、アマチュアだった高橋と、予選ラウンドを同組(もう一人は上田桃子)で回っている。「申し訳ないな、みたいな。あのタイミングで同じグループになって、ギャラリーも多かったですし。普段とは違う環境でアマチュアで入ってきて。不本意なプレーが続いていた記憶はあります」と当時を懐かしそうに振り返った。

 2日目に79をたたき予選落ちした高橋は、藍さんが励ましてくれことを鮮明に記憶している。8年たった今も「神様みたい」な存在であることに変わりはなく、「藍さんみたいになりたい」と憧れを抱き続けている。「プロになって、自分がジャケットを着せてもらう立場になれたっていうことに、すごく胸が熱くなった。本当にプロになって良かった」と喜びをかみしめた。

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