
9番でティーショットを放つ菅楓華。3日目を64、8アンダーののコースレコードタイで回り、通算6アンダーの6位に急浮上した(カメラ・今西 淳)
◆女子プロゴルフツアー アース・モンダミンカップ 第3日(28日、千葉・カメリアヒルズCC=6688ヤード、パー72)
第3ラウンドが行われ、60位から出たプロ2年目の菅楓華(ニトリ)が8バーディー、ボギーなしで、大会コースレコードとツアー自己ベストに並ぶ64をマークし、通算6アンダー。4打差6位に急浮上し、優勝争いに割って入った。
前日の第2ラウンドで、18番で4メートルのバーディーパットを決めきり、決勝ラウンドに滑り込んだ。劇的な最後で手にした週末の36ホールは格別だった。「すごく開放感があって、思い切りプレーできた。2日間でバーディーが(3個と)少なかったので、今日は5つを目標に頑張ろうと決めて回っていた」と笑顔がはじけた。
この日は(10番スタートの)インコースの裏街道からスタート。13番で5メートルを沈め、14番パー5は第3打を60センチにつけ、15番パー3は12メートルをねじ込み3連続バーディーと加速した。後半2番で5バーディーのノルマを達成。「そこからもう、行けるところまで行こうって思った」。さらに3個積み上げた。
開幕から4試合連続トップ10入りも、その後はなかなか優勝争いに絡めていない。今週も「弱気になっていた」と明かした。74をたたき67位と出遅れた初日のラウンド後に、ショットを修正。「ドライバーが悪かったので、振り切ることを意識したり、フィニッシュをしっかり取ることを決めたら良くなった」と手応えをつかみつつある。
前週は同学年の入谷響が初優勝を飾った。「本当にうれしかったし、刺激をもらった。頑張ろうっていう気持ちになった」と励みになっている。予選60位からの優勝争いは「初めてすぎて、すごい不思議な感じ」と口にしつつ、スイッチを入れた。「チャンスが来たんだなって思っている。それをしっかりつかみ取りたい」。プロ2年目での初勝利へ、最終日も攻め抜く。