
2番ティーで笑顔を見せる青木香奈子(カメラ・今西 淳)
◇女子プロゴルフツアー 明治安田レディス 第1日(18日、宮城・仙台クラシックGC=6642ヤード、パー72)
開幕前日の16日にコースでクマの目撃情報があったため17日の競技が中止され、3日間に短縮された大会の第1ラウンドが無観客で行われた。25歳ルーキーの青木香奈子(マイナビ)は2バーディー、1ボギーの1アンダー71でホールアウトした。
前半の2番でボギーをたたいたが、直後の3番は6メートルの下りスライスをねじ込んで初バーディー。前週からパターをフェース面に特殊素材が施されたタイプに変更し、「チグハグだった初速のイメージが合ってる。タッチ感が良くて、3パットが少なくなり、すごい成長できてる」と手応えを語った。後半の16番で2メートルに寄せてバーディーを奪い、71で終え「アンダーで回れてよかった」と声を弾ませた。
クマの目撃情報があった影響で、新型コロナ禍の21年以来、4年ぶりの無観客開催。青木は「すごくシ~ンとしていて、『ナイス!』(の掛け声)もなくて寂しかった。観客の方がいた方が楽しいと改めて感じた」とかみしめた。
17日には一部週刊誌で一般男性との交際が報じられた。発売前日の16日には自身のインスタグラムで「事前に届いた質問状には、試合後に立ち寄ったカフェやマンションの出入りなど、プライベートな時間について詳細に記されており、まるで見られていたかのようで、とても驚きましたし、正直、傷つきました」と心境を投稿。一般男性との交際を公表し「お互いに独身であり、不適切な関係では一切ありません」とつづっていた。
この日は報道後初の公の場となり、ホールアウト後に改めて胸中を明かした。
「注目してもらえるのはうれしいですけど、違う形で取材されるのは、プライベートの部分でずっとついて来られて写真も撮られて、すごい怖いなと思いました。自分のインスタグラムで発信することで、ファンの皆さんが信じてくれたのでうれしい。(先週)金曜日くらいから週刊誌に記事が出ると聞いて、睡眠不足になったけど、昨日記事が出て、逆にぐっすり寝られました」
ファンに改めて伝えたいことを聞かれると「プロゴルファーなので、ゴルフに集中してプレーしたい。記事をそのまま受け取ってほしくなくて、私の出した言葉を信じてほしい。本当じゃないことも書かれているので、信じてほしいです」と話した。