初日３アンダーでホールアウトし笑顔を見せる都玲華(カメラ・今西 淳)
◆女子プロゴルフツアー 明治安田レディス 第１日（１８日、宮城・仙台クラシックＧＣ＝６６４２ヤード、パー７２）
クマの目撃情報があった影響で、３日間短縮競技となった新規大会の第１ラウンドが無観客で行われた。２１歳ルーキーの都玲華（大東建託）は５バーディー、２ボギーの３アンダー６９で回り、首位と６打差の３６位で発進した。
この日は早朝３時３０分に起床し、午前６時３０分にスタートした。「体がうまくコントロールできてなくて、重い感じがあった」というが、出だし１番パー４で第３打を約３０センチに寄せてバーディー。５番は３パット、１４番は約１メートルを外してボギーをたたいたが、後半に３バーディーとスコアを伸ばした。「バーディーももうちょっと決めたかったけど、最低限のスタートはできた」と手応えを語った。
開幕前日の１６日にコース内でクマが目撃されたため、１７日の競技が中止。国内女子ツアーでは４年ぶりの無観客開催となった。都にとって、レギュラーツアーでギャラリーの歓声がない状況でプレーするのは初めて。「さみしいなと思ったけど、年下の（中村）心ちゃんと（上久保）実咲ちゃんと楽しく回れた」と笑顔を見せた。
競技が中止となった１７日は、９月にミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンを開催予定の利府市ＧＣでアプローチなどを練習した。同日夜にＴｉｋＴｏｋでクマと遭遇した時の対処法を調べ「大きい声を出さず、じっとしているのがいい、と書いてあった」。この日のラウンド中はクマについて「すっかり忘れてました」と笑顔を見せた。
毎週、遠征先での食事を楽しみにしており、宮城県で開催の今大会期間中の楽しみは「１日１タン！」と都。仙台名物の牛タンを毎日のように食べているそうで「今日も絶対に行く！」と言い放った。
第２日以降に向けて「トップ１０に入りたい。コツコツでもいいから伸ばして、悪くても２０位くらいにいて、たまにトップ１０に入らないとシードは厳しい。粘って、自分をしっかり調整しながらトップ１０に入りたい」と意気込んだ。