
練習グリーンで調整する浅井咲希。2019年の大会で優勝している(カメラ・今西 淳)
◆女子プロゴルフツアー CATレディース プロアマ戦(21日、神奈川・大箱根CC=6652ヤード、パー72)
2019年大会覇者の浅井咲希(小杉CC)は、今季レギュラーツアー初出場となる今大会に向けて意気込みを語った。
27歳の浅井は23年1月にプロキャディーの栗永遼氏と結婚し、同年6月に第1子の男児を出産した。昨年はレギュラーツアー4試合に出場し、全て予選落ち。今季初のレギュラーツアーに向けて「ちょっとドキドキしてます。勝てたコースなので、普通に大好きだし、毎年推薦で出させていただいてるけど、シーズンに入る時も、今年はコーチやスイングを変えたりして、CATでどれだけできるかを目標にずっとやってきた。思い入れはある」と言葉に力を込めた。
今季は下部ツアー7試合に出場し、予選通過は1試合のみ。今年3月には夫と女子プロゴルファー3人の不倫が一部週刊誌で報じられ、5月に当事者は日本女子プロゴルフ協会から処分された。
騒動の影響について、浅井は「今年棄権した試合(4月・フンドーキンレディース)はプレー中に吐いてしまったり、自律神経が狂ったり、今もドーピングに引っかからない薬を出してもらって、飲みながら試合に出ている。影響がないわけではない」と心中を明かした。
一方、そんな状況で支えてくれたスポンサーや関係者らへの感謝の気持ちは大きい。「初めはコースに行って体調が悪くなることがあった。私のスポンサーさんがいつもは年始とかしか会わへんけど、『コースに行って克服しよう』と誘ってくれたり、今週はずっとレギュラーに出ている方も連絡をくれたり、みんなが温かい感じで接してくれたから、やっと普通にゴルフ場に来て、ゴルフを頑張りたいと思えるところまできた。周りのおかげで精神的にも復活してきた。それも含めて、早くみんなに恩返ししたい」と話した。
今大会は、出産前の22年以来となる予選通過を狙う。「ここ数年は予選通過したい、優勝したいというフィールドにいなくて、ちょっとゴルフしたくないな、試合が怖いなと思う時が多かった。今週は一打一打、自分がやりたいことをやって組み立てていくゴルフにしたい。今は予選通過をしたいと思えるところまできている」と意気込んだ。