中村心が3打差8位発進 ツアー遠征先に愛犬リラ&マルカが初同行「パワーをもらえる。癒やされる」


愛犬のマルカ(左)とリラ(右)を抱く女子ゴルフの中村心(本人提供)

愛犬のマルカ(左)とリラ(右)を抱く女子ゴルフの中村心(本人提供)

◆女子プロゴルフツアー CATレディース 第1日(22日、神奈川・大箱根CC=6652ヤード、パー72)

 第1ラウンドが行われ、19歳ルーキーの中村心(ヤマエグループHD)は5バーディー、1ボギーの68で周り、4アンダーで首位と3打差の8位で発進した。

 「今日は良かった。スタートの時に4アンダーの目標を立てて、上がったら4アンダーだった」。出だしの10番でバーディー発進し、15番、後半の1番とパー5で着実に伸ばした。

 6番パー4はティーショットを左ラフに曲げたが、第2打をグリーンの段の上にあるピン横5メートルにつけてバーディー。「風がフォローだから突っ込みすぎると奥にこぼれる。距離感が難しい中でピンハイに持って行けたから、いいバーディーだった」とかみしめた。

 大きなパワーをくれた存在がいる。今大会は、愛犬2匹が初めてツアー遠征先に同行。トイプードルのリラ(3、オス)、マルカ(2、メス)が実家がある山口県から中村の弟とともに箱根を訪れた。中村は前週のNEC軽井沢72で予選落ちした後、17日から3日間、ペットと泊まれるホテルでともに過ごしたという。

 再会は約2週間ぶりだが、遠征先で会えるのは初めて。「来てくれるとうれしいし、癒やされる。一度、ゴルフを忘れられる。パワーをもらいました」。愛犬はすでに弟とともに帰宅したが、酷暑と連戦の疲れが吹き飛ぶような癒やしの時間となった。

 プロ1年目。ハードな連戦や夏バテなどの影響で食事を多くとれないこともあり、体重は開幕時から4キロほど減ったというが「最近は食べられるようになった」とコンディションは上々だ。直近5試合で予選落ちが4度と厳しい結果が続く中、トップと3打差の8位で週末を迎える。「1つでも伸ばせるように頑張ります」と巻き返しを掲げた。(星野 浩司)

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