石川遼「悔しさは明日以降にぶつけたい」 暫定28位発進 トップとは5打差


13番、ティーショットを放つ石川遼(カメラ中島傑)

13番、ティーショットを放つ石川遼(カメラ中島傑)

◆男子プロゴルフツアー メジャー第3戦 日本オープン 第1日(16日、栃木・日光CC=7238ヤード、パー70)

 第1ラウンドは霧と日没による視界不良のため午後4時32分に中断、その後サスペンデッドとなった。24人がホールアウトできなかった。

 初優勝が懸かる石川遼(カシオ)は3バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの2オーバー72で回り、暫定28位スタートとなった。トップとは現状5打差。「バーディーの気配というか、バーディーチャンスもけっこう作れた。すごく悔しいところもあるけど、明日以降にぶつけたい」と雨中のラウンドを振り返った。

 前半の350ヤードの14番パー4ではドライバーを振り、残り50ヤードをウェッジで1メートルにからめてバーディーを先行させた。15番はグリーン奥からパターで転がした第3打が下り傾斜を加速しグリーンをオーバーし、“パーパット”はカップ左縁に止まり耐える展開に。「グリーン自体も難しいし、カップの位置も非常にシビア。なかなか一筋縄ではいかないセッティング。難しいホールとチャンスがあるかなというホールが分かれている」。攻守のメリハリを強く意識しプレーを続けた。

 左ラフを渡り歩いた17番では第2打がグリーンをショートした。1メートル半がカップに蹴られ、4オン2パットのダブルボギーを喫したが、18番で4メートルを決めきり1つスコアを戻すなど、しぶとく食らいついた。「日本オープンは自分で流れを変えたりねじ伏せるっていうことが1回できても、それを続けられるようなトーナメントではない。メンタル面も非常にタフじゃないといけないし、難しいからこそ表面に出てくる課題もある。そこは楽しみながらやっている」。時にはミスを受け入れながら、目の前の一打に集中できている。

 難関の最終9番(513ヤード、パー4)は第2打がグリーン右手前の木の根元へ。第3打はグリーン左奥にオーバーしたが、2メートル近いボギーパットを沈めた。「『6』に近い『5』だったので、これはもうよしとして、明日やるしかない。『やっちゃったな』みたいなミスも3つぐらいあったし、落ち込むところもあるけど、いいところにもしっかり目を向けながら、しょうがなくないミスはもう明日以降やらないように。気合を入れてやっていきたい」

 4年連続15度目の出場で、過去に2008、09、23年と2位が3度ある。今回は従来の全英オープンに加え、来年のマスターズへの出場権も懸かる。難セッティングを攻略し、オーガスタ行きの切符を手にする。

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