
通算8アンダーでホールアウトした木村彩子(カメラ・今西 淳)
◆国内女子プロゴルフツアー 富士通レディース 第2日(18日、千葉・東急セブンハンドレッドC=6697ヤード、パー72)
44位で出た木村彩子(コンフェックス)が1イーグル、7バーディー、1ボギーでこの日ベストの64をマークし、通算8アンダーで首位に浮上した。
出だし1番で1・5メートルの難しいフックラインを沈める、2番で5メートル、3番で1メートル、4番と5番で3メートルを決め、「初めて」という5連続バーディーでギャラリーを沸かせた。8番は「ミラクルバーディーだった」とグリーン右カラーから15メートル以上をねじ込み、前半を30のビッグスコアで折り返した。
10番でボギーを打ったが、11番パー4で残り160ヤードから6アイアンで放った第2打が直接カップインしてイーグルを奪取。16番もバーディーとし、64で首位に躍り出た。「ショットはずっと良くて、今日はいいバーディーパットが入ってくれた」と喜びをにじませた。
1995年度生まれの29歳。今季は永峰咲希(ニトリ)、柏原明日架(富士通)、金沢志奈(クレスコ)、堀琴音(ダイセル)と同世代の4人がツアー優勝を飾っている一大勢力だ。木村は「頑張ってる同級生が多いので、この流れに続きたい」。
渋野日向子(サントリー)ら98年度生まれの「黄金世代」、竹田麗央(ヤマエグループHD)ら2003年度生まれの「ダイヤモンド世代」など各世代の呼称がどんどん生まれたが、木村らの世代には付いてない。「優勝者が出る前は『石ころ世代』とか言っていた。磨けばダイヤモンドになるよねみたいな。いい名前を募集中です。名付けてほしい」と熱く呼びかけた。
渡辺彩香(大東建託)、高橋彩華(さやか、フリー)と首位で並んで最終日を迎える。22年のアース・モンダミンカップ以来、3年ぶり2勝目に向け「自分のやるべきことをやれば60台は出せる。そこに集中して頑張りたい」と声を弾ませた。