
18番でバーディーを決めギャラリーの声援に応える佐久間朱莉(カメラ・谷口 健二)
◆米女子プロゴルフツアー TOTOジャパンクラシック 第3日(8日、滋賀・瀬田GC=6616ヤード、パー72)
第3ラウンドが行われ、メルセデス・ランク1位の佐久間朱莉(しゅり、大東建託)が4バーディー、1ボギーの69と伸ばした。首位と3打差の通算12アンダーで最終日を迎える。
同じ最終組の山下美夢有(みゆう、花王)、畑岡奈紗(アビームコンサルティング)が序盤から伸ばす中、前半は4番でボギーが先行。佐久間は「打ち切れなかったり、ミスパットをして伸び悩んでしまった」と振り返ったが、7番、10番、13番でバーディーを奪って流れに乗った。
この日の平均飛距離は261・5ヤード。全体で7番目、日本勢では馬場咲希(サントリー)と並ぶトップだった。540ヤードの最終18番はティーショットからかっ飛ばし、残り89ヤードから第3打を54度ウェッジで3メートルに寄せてバーディー締め。「最後はバーディーで帰れるのは気分的にも大きい」とかみしめた。
今季は、今週まで国内ツアー全33試合に出場。連戦の疲労は蓄積しているが、7日の第2ラウンド後は練習は行わず。ルーチンとしているサウナに入った後にトレーナーにケアしてもらい、「だいぶ体の疲れは取れました」とコンディションは上々だ。
大勢のギャラリーが見守る中で「緊張感はなく、自分のプレーに集中できた」。最終日は悪天候の予報だけに「もしかしたらできない場合もなくはない。今日はもう少し伸ばしたかったけど、最低限のプレーはできた」と振り返った。
今季5勝目となる米ツアー初優勝をかけ、最終日は3打差からトップを追う。佐久間は「まずは早いうちにトップに追いつけるようなプレーができたら」と逆転Vを見据えた。

