石川遼「本当にショックです」 急逝の菅谷大介アナを追悼「選手にリスペクトがあった」


三井住友VISA太平洋マスターズのプロアマ戦を終えて取材対応する石川遼

三井住友VISA太平洋マスターズのプロアマ戦を終えて取材対応する石川遼

◆男子プロゴルフツアー 三井住友VISA太平洋マスターズ プロアマ戦(12日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)

 前回大会覇者でツアー20勝の石川遼(カシオ)が12日、プロアマ戦後に取材に応じ、8日に亡くなった日本テレビアナウンサーの菅谷大介さん(享年53)を追悼した。

 菅谷さんは長年にわたりゴルフ中継の実況にたずさわり、2週前の国内ツアー・フォーティネットプレーヤーズカップでも実況を担当した。同大会で直接インタビューを受けた石川は「本当にショックです。選手に対してリスペクトがあると、すごく強く感じる方だった」としのんだ。

 20歳上の菅谷さんとはゴルフの現場で知り合い、信頼を置くアナウンサーの1人だった。「真剣なまなざしでいろんなことを聞いてくれたけど、僕が冗談で返すことも多くて、『そうなんですか!』と反応も真面目で、『それはさすがにないです』と言ったり(笑)。どこまでも純粋に、真面目に言葉を受け取ってくれた。菅谷さんと話してると自分も明るく話せる。僕は完全に心を開いてました」と振り返った。

 15歳でツアー最年少優勝を飾り、16歳でプロ転向した石川。メディアの前で多くの言葉を発してきたが、「テレビのカメラの前では構えちゃうから心を開きにくいんです。囲みの時とは口調が変わると思う」と本音をのぞかせる。

 ただ、菅谷アナと向き合う時は違った。「関係性が長いアナウンサーの方、選手の声に真剣に耳を傾けてくれる方だと関係性ができていって、選手の本音を聞き出せる人間力がある。菅谷さんはそういう方だった。『俺、ここまで言うつもりじゃなかったな』ということを引き出されたなと思った。インタビューをされていて楽しかった」と思い出を明かした。

 日テレが中継する大会では「菅谷さんは火曜日や水曜日の夕方、真っ暗になるまで練習を見ててくれて、その後にインタビューをしてくれたた」という。さらに「僕が不真面目に応えすぎて、苦笑いをされることがすごく多かった。カメラが回っていても冗談で返しすぎて、いやいや…みたいな。菅谷さんの苦笑いをすごく見ました」。真剣な質問をぶつけ、苦笑いを浮かべる菅谷さんの表情は脳裏に焼き付いている。

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