
9番、ティーショットを放った石川遼(カメラ・岩田 大補)
◆男子プロゴルフツアー ダンロップフェニックス 第1日(20日、宮崎・フェニックスCC=7117ヤード、パー70)
石川遼(カシオ)は3バーディー、1ボギーの2アンダー68をマークし、トップと4打差の9位でスタートした。過去14回の出場でトップ10は2回だけの苦手コースで、自身初のアンダーパー発進を決めた。「なんとか今自分が持っている技術の中で、このコースをうまく攻められればいいなと思っている。まだあと3日あるので、なかなか気は抜けないなという感じ」と心構えを整えた。
前半13番はティーショットでドライバーを握りグリーン右手前バンカーまで運び、1メートル半につけてバーディー。16番では2メートルのチャンスを決めきった。後半2番で第1打を左林に打ち込んだが、なんとかボギーでしのいだ。
前週の三井住友VISA太平洋マスターズ(静岡・太平洋C御殿場C)は大会4勝を誇る得意大会ながら、ギリギリ予選突破からの30位に終わった。「雰囲気だったり感覚でやっている部分が僕の場合は多い。流れでやってうまくいっていたのが御殿場なんだろうなと。そこからこのフェニックスをどう攻略していくかというのは自分の中ではモチベーションになっていた」と明かした。
「好きなコースで気持ち良くやるのはそれはそれで楽しいけど、こういうコースでこその新たな発見がある」。ベーシックなショット、低いドロー、低いフェード、高いフェードの4つのドライバーショットを打ち分けながら、今大会に臨んでいる。「週ごとに準備してくるショットは違って当たり前だというふうに今年ここまでやってきた。それをうまく今日はぶつけられた。明日はもっといい精度でそれをやりきりたい」。上々の出だしを、これからの54ホールにつなげていく。

