
12番、ティーショットを放つ松山英樹(カメラ・岩田 大補)
◆男子プロゴルフツアー ダンロップフェニックス 第1日(20日、宮崎・フェニックスCC=7117ヤード、パー70)
2014年大会覇者で今季日本ツアー初参戦の松山英樹(LEXUS)は6バーディー、4ボギー、1ダブルボギーのイーブンパー70で回り、トップと6打差の27位で初日を終えた。
後半のアウト9ホールはパーが1つだけの出入りの激しいゴルフで、最後はボギー締め。「ショットが全体的にうまくいっていない。それでもバーディーを6個取れているのは大きかった。パーセーブで行けそうなところで最後はパターをミスしてしまったので、このスコアになってしまった」と振り返った。
前日まで右へのミスが続いていたドライバーショットが、この日は左に曲がった。一日を通じて納得がいくドライバーでのショットは「なかった」と即答。手応えがあったプレーについても「一個もなかった」と苦笑いだった。「ウェッジも引っかけたりプッシュしたりいろいろしていた。それがたまたま2メートルぐらいについたりしてくれたので、そこはラッキーだった」。フェアウェーを捉えたのは14ホール中6ホールにとどまった。キープ率42・857%は全体の53位に低迷しながらもオーバーパーにはしなかった。
3番パー3ではティーショットをピン手前1メートルにからめて3アンダーまで伸ばした。会心の一打に見えたアイアンショットも、本人の評価は違う。「あんまり…」と首をかしげ「自分が思った距離感ではなかった。結果はピッタリで良かったんだけど」ともどかしそうだった。流れに乗れぬまま第1ラウンドが進行していった。第1打を左に曲げた7番パー5では、左ラフからの第3打がグリーン左手前のバンカーで目玉になり、5オン2パットのダブルボギーを喫した。
今大会は3年連続11度目の参戦で、過去にトップ10を外したのは2回だけ。前回は4打差の2位だった。「明日に切り替えていい調整ができるようにしたい。上もそんなに伸びていないので、しっかりついていきたい。一つでも多くバーディーを取って、ミスをしないようにできたら」。明るい表情で語り、練習場に向かった。

