
15番、セカンドショットを放つ松山英樹(カメラ・岩田 大補)
◆男子プロゴルフツアー ダンロップフェニックス 第1日 (20日、宮崎・フェニックスCC、賞金総額2億円 優勝4000万円、観衆2101)
2014年大会覇者で日本ツアー今季初参戦の松山英樹(33)=LEXUS=は6バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの70で回り、首位と6打差の27位で初日を終えた。ティーショットに苦戦しながらイーブンパーにおさめ、2016年三井住友VISA太平洋マスターズ以来の国内9勝目へ追い上げを図る。ツアー初優勝を狙う前田光史朗(25)=ACN=が64をマークし自身初の首位発進を決めた。
後半のアウト9ホールはパーが1つだけという出入りの激しいゴルフながら、ホストプロの松山はトップと6打差に食らいついた。「ショットが全体的にうまくいっていない。それでもバーディーを6個取れているのは大きかった」と初日のプレーを総括した。
前日まで右へのミスが続いていたドライバーショットが、この日は左に曲がった。手応えを得られるプレーについて「一個もなかった」と苦笑いを浮かべた。フェアウェーキープ率42・857%は全体53位に低迷しながらも、オーバーパーにはしない地力の高さが際立った。
3年連続11度目の出場で、過去にトップ10を外したのは2回だけ。前回は4打差の2位だった。「上もそんなに伸びていないので、しっかりついていきたい。一つでも多くバーディーを取って、ミスをしないようにできたら」。11年ぶりの大会制覇へ、浮上していく。(高木 恵)

