葭葉ルミ、9月に父親が死去で喪章つけてプレー「チャンスが多かった」 5差8位から逆転V狙う


10番、帽子に喪章を付けてプレーする葭葉ルミ(カメラ・豊田 秀一)

10番、帽子に喪章を付けてプレーする葭葉ルミ(カメラ・豊田 秀一)

 ◆女子プロゴルフツアー 大王製紙エリエールレディス 第3日(22日、愛媛・エリエールGC=6595ヤード、パー71)

 第3ラウンド(R)が行われ、32歳のベテラン・葭葉ルミ(富士住建)が33位で出て4バーディー、ボギーなしの67をマークし、首位と5打差の8位に浮上した。

 10番スタートで前半の12番、18番と2メートルに乗せて伸ばし、終盤の8番は1メートル、9番は3メートルにピタリと寄せて2連続バーディーを奪った。「ショットが良くて、チャンスが多かった」と充実の表情を浮かべた。

 初日は72で57位と出遅れた。「前半に5オーバーまでいって、吹っ切れた。もう予選通過は無理かなと思って、サラっとできた。力まなくなった」と苦笑した。第2Rは「暫定球を3回打った」と苦戦しながら68で回り、第3Rは好スコアで上位浮上した。

 今大会はキャップの後ろ部分に喪章をつけてプレー。9月末に父・昌利さんが57歳で死去したことを明かした。父は長年闘病を続けていたが、今年6月頃にも会場へ応援に駆けつけるなど、温かく見守ってくれた。葭葉は「今年は前半で(トップ10に3回入るなど)良かったので喜んでました。活躍を届けたいです」と誓った。

 メルセデス・ランクは来季シード圏内の48位。今大会は激しいシード争いが繰り広げられているが、「予選を通りたいという気持ちもそんなになくて、ここ5年で一番落ち着きながら出られている」と平常心で臨んでいる。初優勝した16年のニッポンハムレディス以来、9年ぶりの優勝に向けて「覚醒? できたらいいですね」と見据えた。

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