松山英樹「戦えるかなと思ったけど」 林に5度曲げながら好セーブ連発 5差に踏みとどまる


15番、バーディーを決め、ギャラリーの声援に応える松山英樹(カメラ・岩田 大補)

15番、バーディーを決め、ギャラリーの声援に応える松山英樹(カメラ・岩田 大補)

◆男子プロゴルフツアー ダンロップフェニックス 第3日(22日、宮崎・フェニックスCC=7117ヤード、パー70)

 第3ラウンドが行われ、4打差13位で出た2014年大会覇者の松山英樹(LEXUS)は4バーディー、2ボギーの68で回り通算5アンダーとし、8位に順位を上げた。今季初参戦の日本ツアーで、2016年三井住友VISA太平洋マスターズ以来の9勝目へ、5打差逆転を狙う。

 前日の第2ラウンドでは4番でドライバーを損傷し、残りのホールは3ウッドでのティーショットを強いられた。ホールアウト後に日没間際までドライバーを調整し、この日のスタート前も練習場で仕上げを急いだ。「何本打ったか分からないけど、戦えるかなと思ったんですけどね。なかなか枠内に行ってくれなかった」。ティーショットをフェアウェーに運んだのは14ホール中4ホールだけ。フェアウェーキープ率28・57%は3日間のワーストと苦戦。林に5度曲げながらナイスセーブを連発し、上位に踏みとどまった。

 この日最初にドライバーを握った2番の第1打は、フェアウェーへ運んだ。「2番は良かったので、あとはスイング次第だろうなという感じだったけど、その後はずーっと…1回しか(ドライバーで)フェアウェーを捉えていない。枠内に行かないと話にならない。スイング自体の問題もあるけど、ちょっと明日が思いやられる」と苦笑いを浮かべた。

 15番でピン左10メートルのスライスラインを沈めてバーディーを奪い、6アンダーまで伸ばした。直後の16番はドライバーショットを右林に大きく曲げるミス。密集する木の間を低い球で抜き前方に運んだが、左ラフからの難しいアプローチが6メートル近くオーバーしボギーとなった。「その分18番で取り返せたらなという感じだったけど残念。逆転できるように、明日いいスタートを切れるように準備する。頑張ります」。すぐに練習場に向かうと、ドライバーの調整に時間を費やした。

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