
12番、ティーショットを放ち打球の行方を見る松山(カメラ・岩田 大補)
◆男子プロゴルフツアー ダンロップフェニックス 第3日(22日、宮崎・フェニックスCC=7117ヤード、パー70)
4打差13位で出た2014年大会覇者の松山英樹(33)=LEXUS=は4バーディー、2ボギーの68で回って通算5アンダーとし、首位と5打差の8位に順位を上げた。ティーショットを林に5度曲げながらナイスセーブを連発。今季初参戦の日本ツアーで、逆転での16年11月の三井住友VISA太平洋マスターズ以来の9勝目を狙う。67をマークした塚田よおすけ(40)=ホクト=が10アンダーでトップを守り、9年ぶりのツアー2勝目に王手をかけた。
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最初にドライバーを握った2番の第1打を、松山はフェアウェーへ運んだ。つかみかけた手応えを信じ、その後もドライバーを振り続けた。「戦えるかなと思ったんですけどね。なかなか枠内に行ってくれなかった」。フェアウェーキープ率28・57%は3日間のワーストながら、この日もスコアを伸ばす底力を発揮した。
第2ラウンドの4番でドライバーを損傷。「何本打ったか分からない」数のドライバーを日没間際まで試し、この日のスタート前も練習場で仕上げを急いだ。「2番は良かったので、あとはスイング次第だろうなという感じだったんだけど」と苦笑い。林に5度曲げながらナイスセーブを連発し、上位に踏みとどまった。
11年ぶりの大会制覇にホストプロとして臨む。「逆転できるように、明日いいスタートを切れるように準備をする。頑張ります」。すぐに練習場に向かうと、ドライバーの調整に時間を費やした。松山なら5打差は圏内だ。(高木 恵)

