
6番、ティーショットを放つ木戸(カメラ・豊田 秀一)
◆女子プロゴルフツアー 大王製紙エリエールレディス 第3日(22日、愛媛・エリエールGC=6595ヤード、パー71)
4位で出た木戸愛(めぐみ、35)=日本ケアサプライ=が3バーディー、1ボギーの69で回り、通算9アンダーで首位と2打差の2位に浮上した。同じ尾崎将司門下生で、21日に年間女王が決まった佐久間朱莉(しゅり、22)=大東建託=に刺激。ツアー史上最長ブランクとなる13年124日ぶりの2勝目を狙う。初優勝を狙う呉佳晏(ウー・チャイェン、21)=台湾=が66をマークし、11アンダーの単独首位。
柔和な笑みを浮かべた。木戸は5番で9メートルをねじ込み、11番は3メートルに寄せてバーディー。「いいショットもいいパットもラッキーもあって、トータルで良かった」とV戦線に踏みとどまった。
21日に、同じ男子ツアー最多94勝のジャンボに師事する佐久間が初の年間女王に決定。23年末に入門した木戸は、4月の初Vから4勝を挙げた13歳下の“姉弟子”の戴冠に「刺激を受けてます。私もしっかり頑張りたい」とジャンボ軍団で今週の主役を演じきる。
年間ポイントランクは42位。19年に手放したシード復帰は確実な中、最長ブランクVを射程に捉えた。23年8月に結婚し、同12月に元プロレスラーの父・修さんが73歳で死去。優勝を届けたい人は多い。今季は2位が2回と悔しさを味わった木戸は「今度こそ、というよりあまり気負わず、自分のプレーをしっかりしたい」。佐久間と同じ最終日最終組で、逆転での2勝目をつかむ。(星野 浩司)

