高橋彩華、実は吉兆V「いい弾みになるのかな」…KKT杯バンテリンを制した選手は年間女王に


優勝を決め、同組の木戸愛(手前)と抱き合って喜ぶ高橋彩華(カメラ・馬場 秀則)

優勝を決め、同組の木戸愛(手前)と抱き合って喜ぶ高橋彩華(カメラ・馬場 秀則)

◆女子プロゴルフツアー  ▽KKT杯バンテリンレディス  最終日 (19日、熊本・熊本空港CC、賞金総額1億円=優勝1800万円、観衆3167)

 高橋彩華(27)=サーフビバレッジ=が、ともに首位から出た鈴木愛(31)=セールスフォース=との一騎打ちを制し、2週前のヤマハレディースに続く今季2勝目、通算4勝目を挙げた。5バーディー、1ボギーの68で回り、大会記録に並ぶ通算14アンダーで鈴木を1打差で振り切った。今大会の優勝者から2024年の竹田麗央(23)、25年の佐久間朱莉(23)と2年続けて年間女王が誕生。黄金世代の一人が、女王ロードを踏み出した。

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 後続に2打差をつけて迎えた最終18番パー5。高橋のバーディーパットは左へ抜けた。カップまではわずか20センチ。ウィニングパットは残すのが慣例だが、あっさりと“お先”で沈めて決着をつけた。「てんぱった感じのまま打っちゃった。入れてよくよく考えたら、マークすれば良かったなと」。苦笑いを浮かべつつ、静かに余韻に浸った。

 2019年のニチレイレディスでプレーオフの末に敗れた相手が鈴木だった。鈴木は8番で10メートル超のパーパットをねじ込んできた。「マジか。入れちゃうんだ」。目を丸くした。邪念を払い、後半に突き放した。ヤマハレディースは逆転で、今週は逃げ切りでの優勝。「自信になった。すごく長い18ホールのプレーオフをやったような気分。ヤマハの5倍疲れた」と息をついた。

 好調の陰に、パットの改善とクレーンゲームでの気分転換がある。毎週試合前に、1~2時間夢中で獲物を狙う。1日で1万5000円をつぎ込んでしまったことも。そんな黄金世代の一人は、熊本名物の馬刺しをご褒美に決めた。「一番高いのを食べて帰ります」と宣言した。過去2シーズンは大会勝者が女王に戴冠(たいかん)している。「そうなんですか? 全然分かっていなかった。だとしたら、いい弾みになるのかな」。今季2勝一番乗りから、女王へ加速する。(高木 恵)

 ◆高橋 彩華(たかはし・さやか)1998年7月24日、新潟県・新潟市生まれ。27歳。ゴルフは10歳から。2016年日本女子アマ優勝。18年7月プロテスト合格。22年フジサンケイレディスでツアー初優勝。昨季メルセデスランク5位。22年北京五輪スノーボード男子ハーフパイプ金メダルの平野歩夢は新潟・開志国際高の同級生。162センチ、55キロ。

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