
最後のレギュラーツアーを終えて笑顔の倉本昌弘(カメラ・高木恵)
70歳の永久シード保持者、倉本昌弘(フリー)がホールアウト後にレギュラーツアー引退を明言した。前日サスペンデッドになった第1ラウンド(R)終了後に行われた第2Rをバーディーなし、8ボギー80で回り、通算13オーバーの153位で予選落ち。通算30勝を挙げたツアーに、清々しい表情で別れを告げた。藤本佳則(36)=国際スポーツ振興協会=、今野大喜(29)=フロンティアの介護=が12アンダーでトップに並んだ。
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最終9番グリーンを降りる倉本の表情は、晴れやかだった。「本当に十分堪能した。これで気持ち良く辞めることができる」。1日のプロアマ戦後に今大会が最後のレギュラーツアーになる可能性を示唆していたが「その気持ちに変わりはない。むしろ今週プレーをして、より強くなった」と改めて撤退を明言した。
予選ラウンドを16歳の加藤金次郎と回った。倉本のラブコールが届いた形で実現したペアリングだった。「16歳と70歳が一緒にプレーできる競技はなかなかない。ゴルフは本当にすごい」。54歳差の選手と36ホールを満喫。「ホッとした。いいショットもいっぱい打てた」。今は寂しさよりも安堵(あんど)が強い。
日本ゴルフツアー機構(JGTO)副会長として、多忙な日々を過ごしている。27年には男子ツアーの事業運営を担う「J―TOUR」が始動する。「ゴルフというポテンシャルを生かしていきたい」。魅力を発信し、ゴルフ界を盛り上げていく。(高木 恵)
◆倉本 昌弘(くらもと・まさひろ)1955年9月9日、広島市生まれ。70歳。10歳からゴルフを始め、日大では史上唯一の日本学生4連覇。80年にツアーの中四国オープンで初のアマチュア優勝。81年にプロデビュー。82年全英オープンでは日本人歴代最高の4位。92年ブリヂストン・オープンでツアー通算25勝目を挙げ、永久シード獲得。92~99、2012年にJGTO選手会長。愛称「ポパイ」「マッシー」。164センチ、66キロ。

