【女子ゴルフ】涙の失格5日後 涙の首位発進 19歳鳥居さくら 8番イーグルで「いい波乗れた」 


最終9番をバーディーでホールアウトし声援に応える鳥居さくら。初日6アンダーで首位に立った(カメラ・今西 淳)

最終9番をバーディーでホールアウトし声援に応える鳥居さくら。初日6アンダーで首位に立った(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー CATレディース 第1日(21日、神奈川・大箱根CC=6657ヤード、パー72)

 19歳のルーキー・鳥居さくら(Sky)が1イーグル、6バーディー、2ボギーで6アンダーの66をマークし、ツアー1勝の加藤麗奈(19)=ヤマエグループHD=と並び、自身初の首位発進を決めた。前週のNEC軽井沢72は上位でホールアウト後、ゴルフ規則6・3c(1)の「誤球でストロークを行う」の違反が判明して涙の失格。わずか5日後、複雑な気持ちを切り替えて最高のスタートを切った。

 クラブを握る両手には、確かな感触が残った。後半の4、5番で2連続ボギーで後退し、迎えた8番パー4。ルーキーの鳥居は、残り114ヤードの左ラフから48度ウェッジを振った第2打が、ピンに直撃してカップインする“ダンク”イーグルを決めた。「ピンにはじかれてなければいいな、と思って行ったら入っていて良かった」。両手を突き上げ、観客の拍手を浴びた。

 前週は思わぬアクシデントに見舞われた。通算11アンダーの9位でホールアウト後、「誤球でストロークを行う」の違反で失格。ティーショットを右に曲げた1番パー4の2打目でOB球をプレーしたのではないかと、2番ティーで観客から指摘を受けた。ラウンド後の現場検証と目撃証言から、実際は白杭を結ぶ境界線の約30センチ外側にあった球を打ったと判明。「グレーゾーンを自分でつくってしまった。本当に反省している」と涙を見せていた。

 悪夢の失格から5日後。出だしの10番で伸ばし、後半の3番までに5バーディーを量産。「いい波に乗れていたからこそ、スコアを気にせずに集中して打てた」。最終9番もバーディーで締め、堂々のプレーで会場を沸かせた。反省やふがいなさ、さまざまな気持ちが交錯した初日で66の好スコア。ホールアウト後は目を潤ませながら取材対応し、前週失格した心境を問われると「初めてのコースに向き合うことだけを考えています。目の前の一打に集中します」とだけ話した。

 兵庫・滝川二高で日本女子アマを制した注目ルーキー。高校の先輩で、前週優勝した安田祐香(25)に続けとばかりに、自身初の首位発進だ。7月に同期の倉林紅(21)がルーキー一番乗りで初優勝した姿に「エンジンをかけてくれた」と発奮。最終組で臨む第2日に向けて「明日は明日の風が吹くので、今日のことは忘れて回りたい。ベストを尽くすのみ」と表情を引き締めた。(星野 浩司)

 ◆鳥居 さくら(とりい・さくら)2007年1月23日、兵庫・神戸市出身。19歳。5歳でゴルフを始める。21年に関西中学選手権優勝。兵庫・滝川二高時代の24年に日本女子アマチュア選手権優勝。2度目の挑戦となった25年プロテストで合格。QTランク166位。日本ウェルネススポーツ大在学中。師匠は男子ツアー3勝の星野英正。得意クラブはアイアン。163センチ。家族は両親。

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