【古川尚樹の体とシャフトをフィッティング】(5)“こぢんまり”より豪快スイング大事


まずは大きなスイングでしっかりと飛ばすこと。方向性は後から整えればいい

まずは大きなスイングでしっかりと飛ばすこと。方向性は後から整えればいい

 自分に合うシャフトを選んだら、次はその性能を十分に発揮するための「心構え」をお伝えしましょう。
 私はフジクラゴルフクラブ相談室においでになる皆さんに「少々曲がってもいいから、気持ちよく振って飛ばしましょう!」と声をかけます。200ヤード飛んで20ヤード曲がるのと170ヤード飛んで10ヤード曲がるのでは、コースマネジメントとしては後者でしょうが、スポーツとしての楽しさや進化の可能性を考えると、前者のほうがいいと思います。世界のトッププロでも、飛距離に対して1割くらいの距離は左右にブレているものです。
 気持ちよく振って飛ばすには、まず全身をしっかりと使って自分の最大距離を感じるようにします。方向性はその後から徐々に整えていきましょう。
 「うまく当てる」「真っすぐ飛ばす」にこだわり過ぎると、こぢんまりしたスイングで固まってしまいます。そして、これは経験を積んでいくほどに修正が難しくなってきます。“こぢんまりスイング”の練習を1年間、毎日欠かさず続けた人より、ゴルフ歴5年と言いながらあまり練習熱心ではない「月イチゴルファー」の方が、実は修正はたやすいのです。「三つ子の魂百まで」といいます。初心者やアベレージゴルファーの皆さんは、まずは気持ちよくダイナミックなスイングを心がけてください。

 ◆古川 尚樹(ふるかわ・なおき)1961年7月5日、東京都生まれ。54歳。86年プロ合格。91~93年、フロリダミニツアーに参戦。2勝し、本場のティーチングも学ぶ。「フジクラゴルフクラブ相談室」木場店(江東区木場1の5の10 深川ギャザリア内プラザ棟4階 TEL03・5857・2600)でツアープロからアマチュアまで幅広く指導。相談室詳細は(www.fujikura‐gcs.com)で紹介中。

最新のカテゴリー記事