【古川尚樹の体とシャフトをフィンティング】(4)シャフト選び初心者は45インチ以内がお勧め


初心者やアベレージゴルファーがヘッドスピードを加速できる長さは45インチくらいまでだ

初心者やアベレージゴルファーがヘッドスピードを加速できる長さは45インチくらいまでだ

 シャフト選びの3要素。「硬さ」「重さ」に続き、今回は「長さ」です。
 物理的な遠心力から言えば、シャフトは当然、長い方が大きなエネルギーを生み出せます。ウチの相談室でも、短いドライバーから長いものに持ち替えると、45インチまでは大抵の方がヘッドスピードが上がり、飛距離が伸びました。
 しかし、それ以上の長さになると、ヘッドスピードが上がる人は数%まで減ってしまいます。その理由は振り切れないからです。持て余すほどの長さのクラブではスイングが乱れ、クラブもコントロールしにくくなり、ミート率が下がります。思いっきり振ってヘッドスピードが上がったとしても、きちんとヒットせずにボール初速が低下しては何にもなりません。
 身長やリーチにもよりますが、初心者やアベレージの方には45インチ以内をお勧めしています。コントロールできる長さのものをしっかり振る。無意識のうちに小手先で調整してしまうようなシャフトでは、いつまでも自分の“本当の飛距離”を出すことはできません。

 ◆古川 尚樹(ふるかわ・なおき)1961年7月5日、東京都生まれ。54歳。86年プロ合格。91~93年、フロリダミニツアーに参戦。2勝し、本場のティーチングも学ぶ。「フジクラゴルフクラブ相談室」木場店(江東区木場1の5の10 深川ギャザリア内プラザ棟4階、TEL03・5857・2600)でツアープロからアマチュアまで幅広く指導。相談室詳細は(www.fujikura‐gcs.com)で紹介中。

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