【古川尚樹の体とシャフトをフィッティング】(最終回)最適シャフトで最高のスイングを


古川プロが考える理想の手首の使い方は“ビンタ”

古川プロが考える理想の手首の使い方は“ビンタ”

 最終回は、よくある“勘違い”について。

 「足の指で大地をつかめ」「どっしりと腰を下ろすイメージで」など、下半身の固定を強調するゴルフ指導書をよく目にします。しかし実際は足首、膝、股関節が自由に動く“ニュートラル”な状態がベスト。ダンスのツイストのように連動した動きであれば、膝は多少動いてもOKです。
 手首をこねるような「リストターン」を指導するレッスンプロがいますが、手首は屈曲(手のひら側に曲げる動き)と伸展(手の甲の側に曲げる動き)という、“ビンタ”の動きがもっとも自然で力強い。壁に止まった蚊を打つのに手首をこねる人はいませんよね。
 また、「飛球方向に歩き出すような」や「プロのように」と極端な体重移動の指導もみかけます。これは不安定さやヘッドアップのもと。体重移動は、くるぶしから首までを自然に回すだけで十分です。
 合わないシャフトを振り続けると、前述のような間違った動きが身に付いてしまいます。今年からゴルフを始める方、100切りを目指す方は、シャフトにも気を使ってみてください。私のいる相談室でも、200種類以上のシャフトを駆使したフィッテングで多くの方が成果を出しています。最適なシャフトで、ぜひ最高のスイングを実現してください。(終わり)
 ◆古川 尚樹(ふるかわ・なおき)1961年7月5日、東京都生まれ。54歳。86年プロ合格。91~93年、フロリダミニツアーに参戦。2勝し、本場のティーチングも学ぶ。「フジクラゴルフクラブ相談室」木場店(江東区木場1の5の10 深川ギャザリア内プラザ棟4階 TEL03・5857・2600)でツアープロからアマチュアまで幅広く指導。相談室詳細は(http://www.fujikura-gcs.com/)で紹介中。

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