
9アンダーで優勝したアン・ソンジュ
◆女子プロゴルフツアー センチュリー21レディス最終日(24日、静岡・伊豆大仁CC=6553ヤード、パー72)
3位で出た昨年優勝の韓国のアン・ソンジュ(28)=フリー=が、5バーディー、ボギーなしの67で回って通算9アンダーとし、逆転で大会連覇を飾った。今季初優勝で、昨年11月TOTOジャパンクラシック以来のツアー通算21勝目。首位で出た木戸愛(26)=ゼンリン=は、菊地絵理香(28)=オンワードホールディングス=とともに通算8アンダーの2位で終え、前週のサマンサタバサレディースに続き2週連続で1打差で優勝を逃した。
最終日、最終組の激戦に、アンが最終ホールで終止符を打った。木戸、菊地との3人が8アンダーで並んで迎えた18番。「プレーオフまで行けばうれしいな。私にもチャンスがあるな」と頭によぎる中で放った第2打が、ピン1メートルにピタリ。連覇を決めるバーディーパットを沈め、キャディーで夫のキム・ソンホさんに肩を抱かれると、勝負師の顔が一気にほころんだ。
6月のサントリーレディスを右足首痛で棄権して以来、1か月半ぶりの日本ツアー復帰戦だった。5月は不振が続き「一番悪かったのは自分の心。ゴルフをやめたかった」。韓国に帰って約3週間、「好きな物を食べたりドライブをしたり。クラブはバッグに入れたままだった」とリフレッシュ。「それまで全体の結果ばかりを考えていたが、1ホール1ホールを頑張ることにした」と考え方を変えた。「今、正直ゴルフが楽しいです」。10、11、14年賞金女王が完全復活宣言だ。(勝田 成紀)