日本女子プロゴルフツアー開幕戦のダイキンオーキッドレディスは3月2日から4日間、沖縄・琉球GCで開幕する。昨年10月のメジャー、日本女子オープンを史上初めてアマチュアで制覇した畑岡奈紗(18)=森ビル=が初出場。昨年12月の米ツアー最終予選会を突破し、今年は米女子ツアーが主戦場となる。プロ転向後2戦目となる今大会で優勝すれば、1988年のツアー制施行後、日本人最速試合数&プロ最年少V。スポーツ報知に意気込みを語った。(構成・榎本 友一)
―昨年11月以来の日本ツアーでの目標は。
「優勝です。日本ツアーでもアメリカツアーでも毎試合変わらない。出るからには優勝を目指す。アマチュアの時からずっとそう」
―琉球GCは初めて?
「はい。(苦笑いで)高麗グリーンはあまり好きではない。(芝目が強くて)思うように切れなかったり、難しい。でも、沖縄は海がきれいだし、景色も楽しんで、うまく気持ちを切り替えながらやりたい」
―尊敬する宮里藍も6年ぶりに出場する。
「一緒の組でラウンドさせていただきたい気持ちもあります。世界一上手なパターの技術や、パットのテンポを間近で見てみたいですね。今パットが課題と感じているので勉強したい」
―藍との初対面は。
「10年の日本女子オープンが初めてだったかな。サインもいただいてうれしかった。家に大事に飾ってあります」
―昨年10月のプロ転向後、日米ツアー4試合に出場。
「大きな違いは芝質。アメリカは国内だけでも何種類もあって。いろんな試合を経験しながら、学んでいければいいかなと」
―ゴルフ以外で楽しみにしていることは。
「試合で世界中いろんな場所に行けるので、いろんなものを見てみたい。食べ物もいろいろ食べてみたい。ISPSオーストラリア女子オープンは、カンガルーにエサもあげられた」
―英語の勉強は。
「うまく話せないけど、いろんな海外選手が話しかけてくれて、ありがたい。昨年の予選会を一緒に通過した、カナダのジェニファー・ハが一番仲良し。分からない単語を、携帯電話で変換して調べたりしながら話しています。なるべく多くの単語を覚えたい」
―憧れているWBC日本代表の巨人・坂本内野手への応援メッセージは。
「WBCでもいつも通り笑顔でプレーしてください。チーム一丸となって、やるからにはやっぱり世界一になっていただきたい。私もすごく刺激をもらっていますし、応援しています」
―単年登録の日本ツアーも10月の日本女子オープン前週までの試合には出場できる。今季目標は。
「色紙にも書いた、米ツアーでの(賞金)シード獲得。日本ツアーは、まだダイキン以外は出ることが決まっていないので」
―海外での気分転換は。
「お風呂に入浴剤を入れて長くつかること。ゆっくり、リラックスできる。音楽も好きで(日本の女性7人組)『ハピネス』がお気に入り。嵐の曲も大好きで、推しメンの大野智さんの歌声に癒やされてます(ハート)」
◆畑岡 奈紗(はたおか・なさ)1999年1月13日、茨城・笠間市生まれ。18歳。11歳で本格的にゴルフを始め、2013年関東ジュニア選手権2位。中学2年で国内男子ツアー48勝の中嶋常幸が主宰する「トミーアカデミー」の1期生に。14年日本ジュニア2位。15、16年世界ジュニア選手権優勝。15年国体女子V。16年日本女子アマ2位。16年全米女子アマ8強。158センチ、61キロ。家族は両親と妹。
◆畑岡が今大会Vで達成する記録(1988年にツアー制施行後)
▽プロではツアー史上最年少V 18歳51日で、11年中京テレビ・ブリヂストンレディスの野村敏京の18歳178日を更新。アマチュアでは、14年KKT杯バンテリンレディスの勝みなみの15歳293日がツアー史上最年少記録。 ▽日本女子スピード試合数 畑岡は今大会が2試合目で04年ダイキン―の宮里藍、07年フジサンケイレディスの佐伯三貴の4試合目の日本人最速記録を上回る。10年ダイキン―のアン・ソンジュ(韓国)の1試合目がツアー最速。