日中韓美女がハイレベル共演!中国・セキが6位浮上


2番、ヘッドカバーを取るセキ・ユウティン

 ◆報知新聞社後援 女子プロゴルフツアーメジャー第1戦ワールドレディス サロンパスカップ第2日(5日、茨城・茨城GC西C=6670ヤード、パー72)

 日本生まれの中国人でアイドル系ルックスの今季ツアー参戦1年目、セキ・ユウティン(19)=中国ゴルフ協会=が30位から6位に浮上した。5バーディー、1ボギー68で、首位と6打差の通算2アンダー。昨季賞金女王に輝いた中国ツアーの前夜祭などで美声を披露していた歌姫が、初のメジャーでV戦線に名乗りを上げた。66の韓国、キム・ハヌル(28)=HITE JINRO=が3位に浮上し、史上8人目のメジャー連勝に挑む。

 セキのキュートな笑顔が大会を華やかに彩った。12番で5メートル、13番で3メートル半を沈めて連続バーディーを奪うと、後半にも2つ伸ばして一気にリーダーズボードを駆け上がった。初メジャー出場で予選を突破し、6位浮上。第2日の昨年比で6185人も多い1万2202人の大観衆を酔わせ「集中を切らさないように最後まで頑張った。この成績は自信がつく」と初々しい表情で喜んだ。

 父の越東さん(54)が福井大に留学中に生まれ、4歳まで日本で過ごした。その後、転勤のため家族で上海に渡り、仕事の接待でゴルフをしていた父の影響で7歳でクラブを握った。昨年中国で賞金女王となり、今季「日本が大好きだから」と参戦。「スイートハート」の異名を持つ19歳は、開幕わずか2か月でアイドル系ルックスが評判を呼び、試合後にサインを求めるファンが列を作るほど注目の存在となった。

 美貌とゴルフの才能に加え、美声の持ち主でもある。「プロになっていなかったら歌手になっていた」というほど歌が大好き。中国ツアー時代は前夜祭など大勢の関係者の前で歌を披露していた。プロゴルファーを目指す妹のユウリさん(15)とよく行くカラオケでは、西野カナ(28)のヒット曲『会いたくて』が得意。まだ片言しかしゃべれない日本語の上達も兼ねて、ツアー中の気分転換にしている。

 「優勝したらぜひ歌って」とリクエストされると、通訳代わりの父が「来年あたり準備します」と代弁。照れるセキも笑顔でうなずいた。決勝ラウンドに向け「いい選手と同じ組で回れるので、勉強になる。それがうれしい」意気込む歌姫。母国の先輩で日米通算11勝のフォン・シャンシャン(27)から教えられたという謙虚な姿勢も、日本のファンを増やしそうだ。(岩原 正幸)

 ◆セキ・ユウティン 1998年3月5日、福井県生まれ。19歳。4歳まで日本で生活。その後、上海に移住し7歳からゴルフをはじめる。中国南山学校出身。ナショナルチームにも選出され、2014年プロ転向。昨年、中国ツアー賞金女王に輝き、日本ツアーの最終予選会を16位で突破。今季の最高位は14位。家族は両親と妹。171センチ、63キロ。

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