優作、2年連続3度目の全英!コースは藍の応援で“予習済み”


18番、9位でホールアウトした宮里優作は、全英オープンの切符をつかんだ(カメラ・石田 順平)

 ◆報知新聞社特別協力 男子プロゴルフツアー ミズノオープン最終日(28日、岡山・JFE瀬戸内海GC=7404ヤード、パー72)

 今季2勝で賞金ランク1位の宮里優作(36)=フリー=が3バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの72で回り、通算3アンダーの9位。次週までの賞金ランク2位以内が確定し、2年連続3度目の全英オープン(7月20~23日・ロイヤルバークデールGC)出場を決めた。

 3年前に妹・藍(31)を応援に訪れた思い出の地で上位進出を目指す。米国のチャン・キム(27)=PING=が68で回り、15アンダーで初優勝。

 22日に予選会を突破した全米オープンに続き、わずか1週間で優作が2枚目のメジャー切符を手に入れた。10位から出るも72と伸ばせず9位で終了。ホールアウト後、ファンにサインをしている間に次週までの賞金ランク2位以内が確定し、2年連続3度目の全英行きが決まった。

 「(過去2度予選落ちの全英に)そろそろ慣れないと。天候に対応できないでいたんですが、今週は全英のいい練習ができた。ローパンチ(弾道の低い)の球を打てるようにね」。連日の強風の中で安定したショットに手応えをつかんだ。

 14年7月、自身初の海外メジャーとなる全英オープンに出場。その前週、近郊のロイヤルバークデールGCで全英リコー女子オープンが開催された。早く現地入りし、1日だけ藍の応援に駆けつけた。第3ラウンドで強風の中72と粘った妹の組に18ホール同行。3年前の“予習”が生きることになり「コースはポットバンカーが多い印象。ティーグラウンドの高低があって、風が強かったですね。覚悟を持って対策を練りたいです」。全英女子で4度のトップ10入りを誇る妹の姿を手本に初の予選突破に挑む。

 「長い1週間」だった。22日の全米予選会で44ホールの激闘を制すと、26日には藍が今季限りで引退を電撃発表した。「今週はさすがに疲れましたね。よくここまでやれました」。ラストシーズンの妹に向け、自己最高のベストシーズンを過ごすことが、何よりのエールになる。(榎本 友一)

 ◆全英オープン出場者 〈1〉松山英樹(22日時点の世界ランク上位50位)〈2〉池田勇太、谷原秀人(昨年賞金ランク1、2位)〈3〉プラヤド・マークセン、宋永漢(日本ツアーメンバーでSMBCシンガポールオープン上位4人)〈4〉マシュー・グリフィン(豪州ツアー賞金1位)〈5〉チャン・キム、マイケル・ヘンドリー、アダム・ブランド、金庚泰(ミズノオープン上位4人)〈6〉宮里優作(来週の日本ツアー選手権森ビル杯までの今季賞金ランク上位2人、〈1〉~〈5〉の有資格者を除く)。

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