藍フィーバー!8日開幕サントリーLの報道陣、事前申請が165人


練習ラウンドをホールアウトした宮里藍(中央)は、大勢の報道陣に囲まれながら引き揚げる(カメラ・渡辺 了文)

練習ラウンドをホールアウトした宮里藍(中央)は、大勢の報道陣に囲まれながら引き揚げる(カメラ・渡辺 了文)

 女子ゴルフのサントリーレディスは8日から4日間、兵庫・六甲国際GCで行われる。今季限りでの引退を表明した宮里藍(31)=サントリー=は5日、開幕を3日後に控えた月曜日にもかかわらず、多くの報道陣を引き連れて9ホールの練習ラウンドで調整。国内最終戦の可能性もあり、報道陣の事前申請が昨年男子ツアーのメジャー、日本オープンを上回る規模となった。新垣比菜(18)と勝みなみ(18)のアマチュア2人も練習ラウンドで調整した。

 藍ちゃんフィーバーが早くも始まった。午前9時56分。クラブハウスの玄関前には、テレビカメラ4台を含めた報道陣約30人が待ち受けた。関係者が送迎する車から降りた宮里は無数のフラッシュを浴び、苦笑いでロッカーへ向かった。

 大会は過去最大級の盛り上がりになりそうだ。事前に取材申請した報道陣の数は昨年の2倍近い165人。昨年10月の男子ツアーで松山英樹、石川遼、アダム・スコットの同組で注目を集めた日本オープンより19人多い。1週間では、練習日も含めた同大会の実数644人をはるかに上回る815人(ともに延べ人数)が申請済みだ。大会広報事務局によると、27回目の開催で大会最多。藍の地元・沖縄から琉球放送が駆けつけるなど、15社のテレビ局が取材を予定で、例年にない第2記者室を増設し、3つ目の設置も検討している。

 練習ラウンドとは思えない異例の雰囲気の中で調整した。昨年大会の月曜日の報道陣はゼロだったが、この日は37人に増加。大人数を引き連れ、藍が打つ度に静かなコースでカメラのシャッター音が響いた。そんな周囲の騒ぎにも宮里自身は、一緒に回った同じ沖縄出身の新垣に「プロテスト、頑張ってね」と声をかけるなど、終始リラックスムード。03年にアマチュアVで日本中に旋風を巻き起こした藍には、どこ吹く風といった様子だった。

 前週5月29日の都内での引退会見後は「自分の練習もできて、いいお休みを取れた」と沖縄で調整。04年に違うコースで優勝したホステス大会に2年ぶりの出場となる。「(引退は)気持ちを固めてやったこと。(反響で)特にブレることはない」。背筋痛を抱えるが、日本のファンに戦う姿を届ける。(浜田 洋平)

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