イ・ボミ「気持ちだけでも前を」耐えて15位


1番、ティーショット前に祈りを捧げるイ・ボミ

1番、ティーショット前に祈りを捧げるイ・ボミ

  ◆女子プロゴルフツアー センチュリー21レディス第2日(22日、滋賀・瀬田GC西C=6567ヤード、パー72)

 韓国のイ・ボミ(28)=延田グループ=が4バーディー、3ボギーの71で回り、通算3アンダーで15位とした。首位との差は3から6に広がり待望の今季初優勝は遠のいたが、少しずつ前に進んでいる。

 2番パー3でボギーとすると、チャンスにつけながらバーディーを奪えないもどかしいラウンドが続いた。第1打を打っても、同組選手の最後尾を歩く。うつむき加減でいた中で迎えた6番グリーンで、清水重憲キャディーが近くのホールを指さした。「あっちの組を見てみ。かっこ悪くない?」。下を向いて元気がなさそうに歩く組がいた。自分を客観的に見たボミは、なんだかおかしくなって思わず笑顔になった。

 「気持ちだけでも前を向こうって思った」。すると8番でロングパットが入りガッツポーズ。10番で2メートル、11番で3メートルを入れて伸ばし、どんどんと持ち前の明るさを取り戻した。13、16番はボギーとしたが、18番で残り110ヤードから1メートル半につけてバーディー締め。「暑くて集中がすごく難しかった。ティーを刺す時に汗が下に垂れたりして。今日は曇りと思ったけど、暑くて…」と気温30度を超える真夏の暑さでも耐え続け、今季4度目の10位以内が狙える順位に踏みとどまった。

 2年連続賞金女王は今季未勝利で悩み続けるが、賞金ランクは19位。1回でも勝てばトップ10に顔を出せる位置だ。「今日はあんまりパットが入らなかったけど、感覚を修正していきたい」。近いうちに自然と笑顔が咲くことを、ファンは待っている。

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