小平、結婚後初Vを妻・古閑恩師の清元さんに捧げる


11番、ティーショットを放つ小平智

11番、ティーショットを放つ小平智

 ◆男子プロゴルフツアー トップ杯東海クラシック第1日(28日、愛知・三好CC西C=7325ヤード、パー72)

 小平智(28)=Admiral=が6バーディー、1ボギーの67で回り、首位と1打差の5アンダーで3位と好発進した。妻・古閑美保(35)を賞金女王に育てた女性コーチの先駆者・清元登子(たかこ)さん(享年78)が16日に死去。結婚を祝福してくれた妻の恩師にささぐ活躍を目指す。塩見好輝(27)=国際スポーツ振興協会=、金亨成(きむ・ひょんそん、37)=韓国=が6アンダーで首位。

 3月の結婚後初Vへ、小平はより一層の力が入った。24日に清元さんの訃報を知り、27日に公となったが、古閑はコメントを控えている。「美保はショックを受けていた」と様子を明かした。

 今年初めに闘病中の清元さんを見舞い、2人で結婚を報告。それまで面識はなく、妻からはスパルタで何事にも厳しい人だと言われていた。しかし、緊張しながらも「結婚させていただきます」と丁寧に伝えると、柔らかい笑顔で喜んでくれた。「イメージと全然違って、ものすごく優しかった。もともとテレビで試合を見ない人らしいけど、僕の試合は見てくれていたみたい」。娘のように育てたまな弟子の花婿。直接、顔を見られてうれしかったようだ。

 前週からバックスイングを小さくしたパットがさえ、1打差の3位発進。「まだ自分のものになっていない。もっと練習する」。今季は5度のトップ5、賞金ランク4位と好調だが優勝はない。ラウンド後は日が沈む中、納得いくまでパットを打ち込んだ。(浜田 洋平)

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