太平洋クラブは7日、男子プロゴルフツアーの三井住友VISA太平洋マスターズが9日から4日間行われる静岡・太平洋クラブ御殿場コース(7246ヤード、パー72)を来年1月から10月の予定で全面改修することを発表した。
米国のコングレッショナルCC、トリーパインズ、バルタスロールGCなどの改修を手掛けた世界的な設計家のリース・ジョーンズ氏(米国)が設計を担当。11、16年の三井住友VISA太平洋マスターズで優勝した松山英樹(25)=LEXUS=が監修を手掛ける。世界ランク4位で、米ツアー5勝の松山がコース改修に携わるのは初めて。
1977年の開場以降、40年にわたって三井住友VISA太平洋マスターズを開催。タイガー・ウッズ(米国)が出場した01年の国・地域別対抗戦W杯など、日本ゴルフ史を刻んできた国内屈指の風光明媚(めいび)な名コースが国際水準レベルへ生まれ変わる。富士山の麓で紅葉など景観の美しさは残し、戦略性の高さを追求する方針で01年以来の改修となる。
松山英樹「米ツアーで数多くの著名なコースにてトップ選手としのぎを削る間に、憧れのオーガスタや、メジャーを開催するコースに準ずるトーナメントコースが母国日本にあれば、またどうしたら日本のコースセッティングを世界レベルへ引き上げることができるのかという想いが強くなってまいりました。太平洋クラブ御殿場コースは、2度優勝を飾った想い入れのあるコースです。コース監修は私にとって初めての試みであり、貴重な経験ができたことを大変嬉しく思います。これまで私が世界のトーナメントコースでプレーした経験が少しでもお役に立てれば光栄です。世界レベルになった太平洋クラブ御殿場コースが改めて海外からも評価されるよう、私も適宜情報発信してまいりたいと思います」
太平洋クラブの韓俊社長「リース氏の原設計を活かしたコース改修の実績に着目しました。世界と日本の双方のトップレベルを知る松山プロに監修をお願いし、ますます挑戦意欲をかき立てるコースを目指します。来秋、さらなるビューバランスと戦略性に優れた御殿場コースをお披露目できることになるでしょう」
ゴルフ設計家のリース・ジョーンズ氏「壮大な富士山の眺望はゴルフプレーに特別な体験をもたらします。本コースのグレードアップは、かつて世界のトッププロですら手こずるほどの、戦略性を持ったコースに復元するための、多大な可能性があると確信しました」