鈴木愛、イライラ11位後退「本当に腹立つことしかなかった」


さえない表情でプレーする鈴木愛

 ◆報知新聞社後援 女子プロゴルフツアー今季メジャー最終戦 LPGAツアー選手権リコー杯(24日、宮崎・宮崎CC)

 7位で出た賞金ランクトップの鈴木愛(23)=セールスフォース=はバーディーなし、1ボギーの73で回り、通算イーブンパーで首位と8打差の11位に後退した。女王を争うキム・ハヌル(28)=HITE JINRO=は7位に後退したが、イ・ミニョン(25、ともに韓国)=Hanwha=が2位に浮上。ラウンド中は運にも見放され、逃げ切り女王へのボーダーライン上に立たされた。台湾のテレサ・ルー(30)=太陽生命=が単独首位。

 土壇場の重圧に積み重なったいら立ちを隠せなかった。鈴木は優勝が遠のく73のイーブンパーで8打差の11位に後退。「はぁ…。チャンスにつけてもスパイクマークがあるわ、いいショットしても乗らないわ、いいパットしても入らないわで、本当に腹立つことしかなかった」。丁寧に取材に答えようとしたが、涙目で何度もため息をついた。

 2打差2位に浮上したイ・ミニョンが優勝すると、14位以上が女王の条件。現状は圏内にいるが、1打落とせば16位で大逆転を許す。調子は悪くないものの、追い風で計算したホールはグリーン上で逆風となるなど、チグハグなプレーが続いた。この日のパーオン率44・44%は最下位。「イライラしかない。『なんでこんなにうまくいかんの!?』ってくらい。非常に気分の悪い一日」。まさかのバーディーなしで足踏みとなった。

 ツアー屈指の練習の虫は、取材後すぐにパターを握った。ショートパットで基本を徹底的に確認。「絶対に残り2日は60台で回りたい」。怒りをぶつけて戦い抜く。(浜田 洋平)

 ◆賞金女王争いの行方

 ▽鈴木が女王になる条件 今大会で単独6位以上になることが目安

 ▽ランク2位以下の選手の逆転最低条件 キム・ハヌル=優勝で鈴木が6位タイ以下。イ・ミニョン=優勝で鈴木が15位以下。申ジエ=優勝で鈴木が棄権、失格で賞金0円の場合

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